Page06


前回の「きし豆茶」に関する情報を現地(高知)特派員のNAHOさんに頂きましたのでご紹介します。


「神原さんがお土産にもらったきし豆茶がまさに私たちが日常飲んでいる『お茶』なんです。
私はかなり長い時間(10分ぐらい)弱火でコトコト煮出します。

高知では(農家だけ?)朝たくさん沸かして、冬場はポットに入れて、夏場は冷蔵庫で冷やしておきます。飲みたいときにいつでも誰でも飲めるのです。(もしかしたら我が家だけかも・・・・?)それでも一日中おいしいんです。
ただ、葉はほとんど開いたままで乾燥していますので、茶葉の保管に大変な場所を要するのが欠点です。

ついでに・・・・
もう一つ高知県人が好んで飲むお茶があります。
『はぶ茶』です。

「はぶ茶」・・・健康茶として多くの人に親しまれるのは、「エビスグサ」という植物の種子「決明子(ケツメイシ)」のことを言います。本来は、ハブ草の実のことであったが、現在では一般的に「決明子」をさすようになりました。どちらも同じ使い方をします。「エビスグサ」は、北アメリカ原産といわれる1年草で、異国から来たという意味で夷草(エビスグサ)と名づけられたと言われています。(道の駅 あぐり窪川 のホームページより)

つまり、高知のはぶ茶は種子の部分だけでなくエビスグサ全体を使うのです。
山吹色の花が咲き始めたら、根こそぎ収穫してきます。
適切な長さに切り、筵の上で揉み、葉が棒状になるまで揉んだら陰干しにして保管。
使う前にフライパンなどで炒って煮出します。
炒る時に良い香りがして、家全体に広がります。
家の中の嫌なにおいが全部消えて、香ばしいお茶の香りになります。
いつも飲んでいるので、味をどう説明したら良いのか分かりませんが・・・。
我が家でもおばあちゃんが作っていたのですが、今はもう・・・。
直販などで見つけたら送りますね。


へ〜え、そうなんですねぇ。まさに「わが家のお茶」ですね。
僕が子供の頃には、どこにでもあるような光景だったんでしょうね、たぶん。いつの間にか、お茶っていうとペットボトルのことになっちゃって残念です。

(この記事は2006年からの抜粋です。)










" Canbara Magazine " copyright (c) 2015 All RIGHT Reserved.



" New Canbara Magazine "表紙へ