このページは、2005年に「カンテ・マガジン」の読者だったヒガさんにお願いしてレポートしてもらったものです。
このレポートを読んだ後、烏龍茶を身近に感じることができるようになりました。(神原)

Photo & Text by Higa Eri

「はっちゃん展」のDMを希望されたヒガさんの住所はなんと中国福建省の泉州市。そこの日本語学校の講師をされているということです。そんな遠いところから「カンテ・マガジン」を見てくれていることにまずビックリ。その後DMのお礼のメールで「5月に安渓(あんけい)へ行きます。」ということでまたビックリ。そこは先日香港在住の悠悠さんから頂いた「感徳鉄観音」の生産地なのです。なんという偶然でしょう。そこでヒガさんに「ぜひ安渓レポートを」とお願いして実現したのがこの「中国お茶の町安渓の旅」です。それを何回かに分けてご覧頂きましょう。それではヒガさん、よろしく。(神原)


はじめに

日本語教師をめざして、その手のサイトを探していたとき、福建省のこの学校を見つけました。沖縄に生まれ育ったわたしは寒いのが大大大嫌いで、できれば沖縄より南にある中国へ行きたいと思っていました。
ここ泉州は、台湾のちょうど対岸、噂の金門島もすぐ近くにあって、台中関係がピリピリすると、ちょっと危ないところだったりします。

お茶を好きになったのはここへ来る2年前に日本語教育の研修で台湾にいるとき。2ヶ月間ホームステイしていたお宅では毎晩夕食後はすいかとお茶でおしゃべり、ご近所さんと少し顔なじみになったら、お茶飲んでけ飲んでけって、朝からずーっとお茶飲んでだべっていそうなおっちゃんたちに言われたりしました。お茶というよりも、お茶を囲むその時間の過ごし方や、もてなし方、気軽さにとても惹かれました。

じゃあ何で台湾じゃなく大陸を選んだのか。台湾の快適な生活を覚えたら、きっと大陸には一生住めないと思ったからです。

そして2004年5月11日、日本語教師として、中国の福建省泉州市に来ました。
ウェルカムティーはもちろん鉄観音。黄金色のこのお茶に興奮し、まだ見ぬ中国生活にわくわくしました。

泉州にある茶館

福建省といえば、ウーロン茶。ウーロン茶と言えば、鉄観音。鉄観音と言えば、安渓。その名前はあまりに有名で、わたしでも知っていましたが、泉州の地図を広げてみてびっくり。安渓は、なんと泉州の一部なのでした。

先日、安渓出身の教え子、黄さんの案内で安渓へ行ってきました。日本では台湾のお茶の情報はあっても、安渓はやっぱり未知の世界だと、わたし以上にわくわくしていそうなカンテの神原氏のためにも、このレポートを引き受けることにしました。ていうか、こんなメール↓もらったら、もう引き受けないわけにはいかないです!

いよいよですね。行かない僕もなんだかワクワクしてきます。 もうじきヒガさんの目を通して、 長年勉強していたウーロン茶の本場、安渓が目の前に広がるんですよね。 楽しみです。

というわけで責任重大です。
旅ノートの延長でいいということでしたので、のんびりやってみます。


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