[ 神原通信 ]
2024年3月12日(火)
<『エイリアン』>
ブルーレイ画質★★★★☆
画質はまあまあ
これも持っておきたい映画の1本ですね。DVDでも持っていますが、ブルーレイもいいです。
リドリー・スコット監督も2本目の映画ということで力が入ってます。低予算ながら照明に凝ったりエイリアンの見せ方がうまいです。
乗組員たちも演技者揃いなので安心して観ていられます。
それにエイリアンの造形はやっぱり1作目が一番。「2」、「3」、「プロメテウス」、「コヴェナント」を観ましたが、どれもダメ。(4作目は気持ち悪そうなので観てません。)
このブルーレイは廉価版なので、1,500円。特典映像はDVDにあるし。
ブルーレイの音声解説には、トム・スケリット、ジョン・ハート、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントンが楽しげに解説してくれています。
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「エイリアン」が公開されたのは1979年7月。当時、僕はまだ印刷会社の社員でした。
仕事場の近所の喫茶店で冷コー(アイスコーヒー)を飲みながら、そこにあった雑誌で公開前の写真が特集されていたのを見た記憶があります。
そこには小型エイリアンが腹から飛び出して来る様子が写っていて結構衝撃的な写真ではありましたが、成長したエイリアン本体は謎のままでした。
1977年に「スター・ウォーズ」が公開されて以来、特撮ものの分野が活気づいてきていた時代でしたから、かなり期待して映画館に行きました。
見終わった後、ホラーとまではいかないけど、スリラーとしてはかなりうまい演出だなあというのが僕の感想で、それ以上に、出て来る宇宙船やエイリアン本体のデザインに魅了されました。
翌年の1980年にアメリカ旅行をすることになるんですが、たまたま入った古本屋でエイリアン特集(制作秘話的なもの)の本をみつけ、前半はノストロモ号に関する資料、後半はエイリアンの造形を担当したH.R.ギーガーの制作風景とかで構成されていて、それ以来、映画「エイリアン」に夢中になったのでした。
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この鎧のような宇宙服がいいですね。
デザインしたのはたしかメビウス(ジャン・ジロー)だったと思います。
右の子供が着ている写真は、異星人の宇宙船に入る時、出来るだけ宇宙船を大きく見せるため、子供を使ったということです。 |
宇宙船の中に鎮座していたのは、操縦士とおぼしき宇宙人。石化して台座に溶け込んでいるようなデザインはギーガーで、「スペース・ジョッキー」と名付けられていました。
これを立体にしたのが下の写真。
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かっこいいですよね。
この台座の下に、エイリアンの卵がたくさん敷き詰められている設定でした。 |
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成長したエイリアンがこれ。
右側に立っているのがギーガーで、かなり大きな着ぐるみなんですが、中に入ったのはアフリカの人なんですねぇ。
これ以上の異星人は未だ現れていません。
口の中にもうひとつ口があって、それのギミックを担当したのが、カルロ・ランバルディという人で、キングコングの口を担当してた人でもあります。
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エイリアンの乗っていた宇宙船。
左がギーガーの描いたデザイン画で、1作目ではもやのかかった中にぼんやりと見えていただけでしたが、のちの「プロメテウス」では、CGで飛ばしていたのがカッコよかったです。推進力が何なのかは表現してなかったですが。
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あと、印象的なのはエイリアンの卵ですね。
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もともとのギーガーの描いたデザインはかなり気持ち悪いですが、映画でもかなり似せて作っています。
中にいるのが「フェイスハガー」。
これが飛び出して人間の顔に張り付き、口から幼虫を人間の体内に送り込み、ある程度大きくなったら人間から飛び出し、さらに脱皮をして成長してエイリアンとなる。
でも、栄養源となるものがないのに大人のエイリアンになるには、ちょっと時間的に早過ぎますよね。 |
エイリアンが好き過ぎて、2000年になってからですが時計を買ってしまいました。
本当は、時計よりおまけで付いて来たエイリアンの卵(これがケースになっている)が欲しかったんですよね。
参考までに:これを読むとさらに「エイリアン」に興味を持てますよ。
映画「エイリアン」ができるまで〜無名の生みの親ダン・オバノン
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