[ 神原通信 ]

2025年6月14日(土

<ナイアガラ 奥の細道 63連発(3曲YouTubeなし)

COLD COLD WATER / ピクシーズ・スリー

STUPID CUPID / コニー・フランシス

MOTHER- IN -LAW / アーニー・ケイ・ドウ(動画なし)

LICKY LADYBUG / Billy & Lille

VENUS / Frankie Avalon

CHURCH BELLS MAY RING / The Willows

EVERYDAY / バディ・ホリー

CHA-CHA-CHARMING / Ellie Gaye

SHELIA / トミー・ロウ

THE HAPPY ORGAN / Dave'baby'cortez

JOHNNY REMENBER ME / ジョン・レイトン

POLKA DOTS AND MOONBEAMS / Paul Peterson

MR.SANDMAN / ザ・コーデッツ

WHERE HAVE YOU BEEN(ALL MY LIFE) / アーサー・アレクサンダー

THE PURPLE PEOPLE EATER / シェブ・ウーリー

SEA CRUISE / フランキー・フォード

HEY LITTLE COBRA / リップ・コーズ

TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH / ジーン・ピットニー

I MUST BE DREAMING / ニール・セダカ

LOOK OF LOVE / レスリー・ゴーア

PARADISE LOVE / The Islanders(動画なし)

THE LOCO-MOTION / リトル・エヴァ

ONE FINE DAY / シフォンズ

BLAAME IT ON THE BOSSA NOVA / イーディ・ゴーメ

MARDI GRAS MANBO / the Hawketts

IN THE COOL OF THE DAY / ナット・キング・コール

LIKE I DO / ナンシー・シナトラ

TRIANGLE / Janie Grant

NEXT DOOR TO AN ANGEL / ニール・セダカ

I FOUND A GIRL / ジャン & ディーン

SANDY / Ronny & the Daytonas

LITTLE TOWN FLIRT
/ デル・シャノン

BLUE STAR
/ ザ・シャドウズ

FOOLISH LITTLE GIRL / シュレルズ

TONIGHT YOU BELONG TO ME / ペイシェンス&プルーデンス

FINGER POPPIN' TIME / Hank Ballard & The Midnight's

PAPA-OOM-MOW-MOW / The Rivingtons

LET'S TWIST AGAIN / チャビー・チェッカー

TEAR DROPS / Lee A Andrews & The Hearts

RIDIN' THE WIND / トーネードズ

VENUS IN BLUE JEANS / ジミー・クラントン

FOREVER / The Little Dippers

COLOUR SLIDE / ザ・ハニーカムズ

EVERY BODY LOVES A CLOWN / ゲイリー・ルイス& ザ・プレイボーイズ

DREAM GIRL / David Jones

THAT'S WHAT YOU DO TO ME / エヴァリー・ブラザーズ

FOXY DEVIL / ジュニア・パーカー

HURTING INSIDE / デイブ・クラーク・ファイブ

I COULD EASILY FALL (IN LOVE WITH YOU) / クリフ・リチャーズ

SANDY / スウィンギング・ブルー・ジーンズ

THE CLIPPING SONG (CLAP PAT CLAP SLAP) / シャーリー・エリス

PUDDIN' TAIN(ASK ME AGAIN, I'LL TELL YOU THE SAME) / The Alley Cats

THE WARLD THROUGH A TEAR / ニール・セダカ

I FOUND A GIRL / P. F. スローン

MY BOYFRIEND GOT A BEATLE HAIRCUT / Donna Lynn

THEME FOR YOUNG LOVERS / ザ・シャドウズ

LONELY CITY
/ ジョン・レイトン

LIFE ON HARD / トーネードーズ(動画なし)

WHERE HAVE YOU BEEN / ザ・サーチャーズ

DANNY / レスリー・ゴーア

WALK AWAY
/ マット・モンロー

SLEEP WALK
/ サント&ジョニー

 

2017年 63曲

"I Found a Girl" is a song written by P. F. Sloan and Steve Barri, and recorded by 1960s American pop singers, Jan and Dean.

 

 

2025年6月12日(木

<「We Belong Together」ランディ・ニューマン

トイストーリー3

 ネットで音楽系のブログを見ていたら、「私はランディ・ニューマンの声がどうも苦手だ」という文章に出会って驚いた。今までそんな感想をもらす人はいなかったから。

そういえば、彼の声はダミ声というかしゃがれ声というか、きれいな声じゃないんだけど、僕にはその方が説得力があっていいんだけどね。

ただ、ランディ・ニューマンの音楽は取っ付きにくいとは思う。学生の頃「グッド・オールド・ボーイ」を聴いた途端に好きになり、友達の女の子にテープにダビングして渡したら、なんの返事も来なかった。女性には、特にストレートな心を持った女性にはウケが悪そうだ。僕のように屈折した心を持っている男にしか理解できないのかもしれない。だから、最近は女性には勧めないようにしている。

今回の『トイ・ストーリー3』の挿入歌「We Belong Together」も、たまたま訳詞があったので読みながら歌を聴いていたら、この曲の虜になってしまった。
なぜこの曲は訳詞がないと感動しないのかというと、彼の書く詞は難しい単語が出ない代わりに、アメリカ人にしか分からないような微妙なニュアンスの慣用句があるからです。何となくは歌ってる内容は分かるんだけど、強調している心の起伏が分からない。音楽だけ聴いていても素晴らしいんだけど、内容が分かるともっと好きになれる、というのがランディ・ニューマンの歌ですね。

では、この曲の詞を訳詞とともに載せていきます。(こういうのは本当はダメみたいなんだけど)
歌は、おもちゃがその持ち主に話しかける設定です。

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<We Belong Together>

Don't you turn your back on me
僕に背を向けたり
Don't you walk away
置いて行ったりしないで

Don't you tell me that I don't care 'Cause I do!
僕が君を気にしてない、なんて言わないで

Don't you tell me I'm not the one
僕は特別じゃないとか
Don't you tell me I ain't no fun
つまらない奴だ、なんて言わないで

Just tell me you love me like I love you
ただ「大好きだよ」と言って
You know you do
僕が君を大好きなように

When we're together
一緒にいれば
Gray skies clear up
灰色の雲はどこかへ行って

And I cheer up
To where I'm less depressed
落ち込んだ気分も晴れてくるんだ

And sincerely
本当だよ
From the bottom of my heart
心からそう感じてる

I just can't take it
When we're apart
離れ離れになるなんて 耐えられないよ

We belong together
僕らはいつも一緒
We belong together
僕らはいつも一緒

Yes we do
You'll be mine forever

We belong together
We belong together
(You) know it's true

(It's) gonna stay this way, forever
いつまでも このままでいよう
Me and you

If I could really talk to you
もしも僕が本当に君と話ができるなら

If I could find a way I'm not shy

There's a whole lot I wanna to say
君に伝えたいことが山ほどあるよ
(Of course there is)
(当然さ)

Talk about friendship and loyalty
君への友情と信頼

Talk about how much you mean to me
君は大切な存在だと伝えよう

And I'd promise to always be by your side
約束するよ
いつだって君の味方でいると
Whenever you need me

The day I met you
Was the luckiest day of my life
初めて君と出会った日は 僕の人生で最高の瞬間

And I'll bet you feel the same
君もそう感じているよね
(Least I hope you do)
(そうだといいな)

So don't forget me

If the future should take you away
もしも未来が君を連れ去ってしまっても

('Cause) you'll always be
Part of me
君はいつまでも僕の一部だから

We belong together
We belong together
Wait and see
(It's) gonna be this way forever
ずっとこのままでいよう

We belong together
We belong together

Honestly

We'll go on this way forever
You and me

You and me

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ところどころ訳のない部分があるけど、だいたい分かる。
それにしても、同じような意味なのに言い方が何種類もあって、それが僕には困る。
でも、日本語でもそうだよね。僕も色んな言い方で相手に伝えるからね。

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今朝、「ブライアン・ウィルソン死去」のニュースが飛び込んできた。
昨年、認知症のニュースがあっただけに、もうそろそろかも知れないという予感はあった。
彼は、僕の「神」だった。

ザ・ビーチ・ボーイズは、絶頂期も絶不調期もアルバムは必ず聴いた。
何を彼らに求めていたのか、今はもう忘れたけど。

ブライアンがソロになって初めて来日した時、「ドント・ウォーリー・ベイビー」を歌いだすと涙が溢れた。

最近よく聴くのは、彼がディズニーから出したアルバム2枚のうちの数曲。
中でも、「カラー・オブ・ザ・ウィンド」はゆったりとして聴きやすい。
歌が以前(ソロになってから)より数段うまくなってるから、何度聴いても聞き惚れる。

「We Belong Togeter」も歌ってるから、聴いてみてください。

 

 

2025年6月7日(土

<「The Dreamy & The Suspended」パリス・シスターズ

パリスシスターズ

アップルMUSICからパリス・シスターズのコンピレーション・アルバムが出た。
「なんで今頃?」という気持ちもあったけど「まあ聴いてみるか」という気持ちもありダウンロードしてみたら・・・「意外に面白い!」ことが分かり、ブログに書いてみる事にしました。

パリス・シスターズと言えば、フィル・スペクターが自らのレーベル「フィレス・レコード」を立ち上げてブレイクする直前に彼女たちをプロデュースしたことぐらいしか知らなかった、というか興味が湧かなかったんだけど、このアルバムを聴いてちょっと驚きました。
「結構いい曲あるじゃん!」と。
全ての曲がじわりじわりと僕の中に染み込んでくるんです。

こんなことは久しぶりで、それぐらいこのコンピレーション・アルバムの絶妙さにはビックリさせられています。どれもこれも聴く度に「もう一回」聴いてみたくなる魅力に溢れてるんですね。

では、どこがそんなにすごいのか?

1)モノラルにしては音がいいし、それにモノラルだからいい、というのもある
2)10曲 25分というのも聴きやすくて飽きない
3)previously unissuedの曲(3曲)がいい
4)フィル・スペクターのプロデュース作品とそれ以外の作品の違いがわかる

個別に説明する前に、ちょこっとパリス・シスターズとフィルの関わりを。

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【パリス・シスターズ】は、アルベス(長女)シェレル(次女)プリシラ(三女)の三姉妹によって1954年に結成されたが、1961年にフィル・スペクターと出会うまで全く芽が出なかった。
それが好転したのは、プロデューサーの修行中だったフィル・スペクターが、師匠のレスター・シルからパリス・シスターズのプロデュースを頼まれた時だった。

彼女たちはグループのコーラスを売りにしていたが、これが60年代向きではないと考え、フィルは三女のプリシラの歌声がかつて自分が所属していたテディ・ベアーズの女性ボーカルに似ていることで、ヒットした「会ったとたんに一目ぼれ」のサウンドを蘇らせてみようと思い立ち、プリシラをメインボーカルに据えて残りの2人をバックコーラスに回してレコーディングしたのが「Be My Boy」という曲。

この「Be My Boy」は、関係者全員の予想を裏切って、1961年の5月末にチャートの56位まで上昇するという好成績を残した。

レスター・シルは第二弾となる曲を求めてニューヨーク入りし、フィルとともにブロードウェイを訪ねた。この時、バリー・マンとラリー・コルバーの書いた「I Love How You Love Me」という曲を聴いたフィルは多いに気にいり、これもかつてのテディ・ベアー・サウンドを、ヴァイオリンを使って再生させようと考えたのだ。

かくしてこの曲も成功し、チャートの5位までかけのぼり、パリス・シスターズはスターの仲間入りを果たす事になったのでした。

しかし、運命のいたずらというか不運というか、翌年の1962年、レスター・シルのアシスタントが手違いでパリス・シスターズのアルバムに使う予定だったマスターテープを誤って廃棄してしまったのだ。
この大事件のため、フィルはシスターズとの仕事には見切りをつけニューヨークへと旅立ち、シスターズは、レスター・シルとの契約を打ち切り1963年にMGMに移籍。以後、フィルと仕事する事はなかった。

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「The Dreamy & The Suspended」/ パリス・シスターズ (2025)

1. BABY THAT'S ME (previously unissued)[2:51] / Jack Nitzsche, Jackie DeShannon (Columbia 1963)

1曲目でノックアウトされました。この曲が、フィルの元でアレンジの仕事をしていたジャック・ニッチェによるものだと知ってビックリ。多分、ジャッキー・デシャノンの曲に手を加えてフィルっぽくアレンジしたんでしょう。ちなみに、「ジャック・ニッチェは、クリスタルズの「ヒーズ・ア・レベル」で初めてスペクターと仕事をして以降、フィレスが倒産するまでエンジニアのラリー・レヴィンとともにスペクターと3人で『ウォール・オブ・サウンド』を作り出した重要な人物。」(解説:大瀧詠一)

2. I CAME A LONG WAY TO NOWHERE[2:22] / Priscilla Paris (Sidewalk 1967)

この曲は最初聴いた時、ものすごく違和感がありました。1967年だから、かなり後期の作品になります。作ったのがプリシラ・パリスなので、この人はかなりセンチメンタルな人なんでしょうね。でも、聴く度に好きになった不思議な曲です。

3. I LOVE HOW YOU LOVE ME[2:08] / Barry Mann, Larry Kolber(Gregmark 1961)

詳細は上記に。

4. LONELY GIRL[2:27] / Donna Di Martino, Rick Jarrard (MGM 1964)

この曲は最初から好きな曲ですが、誰かのカヴァーなのか作詞、作曲を見ても不明。

5. WHAT AM I TO DO[2:48] / Doc Pomus, Phil Spector (Gregmark 1962)

曲の中で板をたたく音が印象的で、当時の映像を観てさらに好きになった曲ですね。

6. MY GOOD FRIEND[2:10] / Priscilla Paris (Reprise 1966 )

この曲は、ジャック・ニッチェがプロデュースしたアルバム「Sing Everything Under the Sun」の1曲目。明るくて晴れやかな曲ですね。ウォール・オブ・サウンド(音の壁)って、フィルの場合は、どんどん霧が深く重くなっていって、同年に発表された「リバーディープ マウンテンハイ」で自爆したって印象なんだけど、この曲はその逆をいってる感じ。その分、毒にも薬にもなってないけど。

7. BE MY BOY[1:56] / Cory Sands, Phil Spector (Gregmark 1961)

ここで、パリス・シスターズが一番最初にブレイクした曲に戻る。1分56秒!なんて短いんだ!それに、この間延びしたテンポ。誰も流行ると思っていなかったのは当然だけど、それにしてもプリシラの歌声に引き込まれてしまう魅力がある。

8. WHEN I'M ALONE WITH YOU (previously unissued)[2:57] / P.F. Sloan, Steve Barri (Reprise 1966 )

この曲は、このアルバムのハイライト。曲が始まってすぐにメインフレーズに辿り着く。僕は最初、ジャッキー・デシャノンかと思ったほど、キャッチーなメロディ。でも、曲を書いたのが、P.F.スローンとスティーブ・バリとくればさらに関心を持たずにはいられない。これが未発表だったなんて信じられない。

9. ONCE UPON A TIME[2:23] / Charles Strouse, Lee Adams (Mercury 1964)

この曲はブロードウェイミュージカル「オール アメリカンズ」の主題曲らしい。他にもカバーをしてる人がたくさんいます。つまり、みんなが好きな歌だということですね。

10. PLAY IT ONE MORE TIME (previously unissued)[2:26] / Mann And Weil (Columbia 1963)

これは、最初聞いた時「要らない」と思ったんだけど、作ったのがマン&ワイルということだし、ラストの曲にはこれぐらいあっけらかんとしたものがいいのかな、と思うようになりました。

以上、全曲、YouTubeでも聴けるけど、できればこのアルバムを一気に聴いてみてはどうでしょうか?

ほんとにモノラルの音が聴きやすくて、下手なステレオより音楽的です。

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