2017年8月15日(火)

[ Talk-show at blackbird books ]

先日行われたトークショーの日記です。

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2017. 8. 12(Sat)晴れ

今朝は6時に起きて、ふぅ太(うさぎ)のケージの掃除とエサやりから始まる。
7時には朝食と片付けを素早く終え、トークショー用のアイスチャイの準備に入る。

茶葉は「アイスチャイブレンド」。
手鍋(2.8リットル用)に、水500cc、茶葉30gを入れて火にかける。
沸騰してから弱火で2分煮て、牛乳1リットルと三温糖60gを入れて強火にする。
沸騰したら弱火にして4分煮込んだらできあがり。計量したら、1300ccあった。
これで10人分。冷ますのが一苦労。
8時、プラスチックボトル2本分を作り、冷蔵庫へ。
午前中はこれだけ。午後は昼食をとったあと、少し昼寝。

16時に道具(デモ用のコンロとチャイの道具、販売用の茶葉と本、アイスチャイのボトル2本、氷、パソコン)を持って家を出る。かなり重い。が、こういうのも楽しみのうちなので納得づくでやってる。かなりMかもしれない。
阪急十三駅で京都線に乗り換え、南方で降り、北大阪急行の緑地公園駅の西出口を出て、左側の扉を出て地上へ。40分ぐらいで着いたので、少し道路でiPodを聴きながら時間つぶし。17時5分前ぐらいに「blackbird books」へ到着。
軽い挨拶のあと、氷は冷凍庫へ、アイスチャイは冷蔵庫へ。
店内中央の本棚を奥へ移動し、丸イスを17個並べる。販売用の茶葉を並べてもらい、カウンターにパソコンを準備して、コンロ関係は横に準備。
17時30分になったので、本日用のスライドショー(30分)をスタートさせる。音楽は「ショナ・スピリット」。カンテでも流していた環境音楽っぽいもの。

店主:吉川さんと話をしていたら、1人の女子が「見つけた!」という感じで店の前で立ち止まるのが見えた。店に入って来ようとしたので携帯の時計を見たら17時32分だった。「ちょっと早く来すぎたんですがいいですか?」「どうぞ、どうぞ。お好きな席へ。」

僕は吉川さんと一言二言しゃべりながら店のあちこちを見たり、椅子に座ってスライドを見たり。早く来た女子はパソコンの画像を見るでもなく、目を閉じたりノートを開いたりしていたので、「カンテのお客さんではないな」と思った。カンテに興味があればスライドショーを観るはずだから。それ用の興味を引く写真を集めておいたから。謎の人の様でした。(笑)
しばらくは、パソコンからの「アフリカのムビラ」の音が静かな店内を流れる。

開始15分前になったらお客さんも集まってきたので、チラシを配る。
18時になったのでパソコンを片付けて始めようとしたら、最後のお客さんが来るのが見えた。これで全員(17名)着席。
まずは、吉川さんに僕の紹介をしてもらって、自己紹介もそこそこに「チャイの旅」のできた経緯へとなだれ込む。前もって「年表」を作っておいたので、割とスムーズにしゃべることができた。
時間は計らなかったけど、20分ぐらいが経過したので、チャイを作る事に。
今までの経験上、前置きは短く、僕と観客のお互いのテンションを下げないうちにデモへ入るのがベスト。
カセットコンロをセットし、鍋を置き、水と茶葉を入れてスタート。
おもむろに「鍋の中がどうなっているのか知りたいですよね。」と僕。両手を差し出し「スタンドアップ」の指示。鍋の中で茶葉がグツグツと煮える。紅茶の香りが漂う。いつものように、ミルクを入れて沸騰させ、泡立ったチャイが鍋の限界まで競り上がって来ると、撮影があちこちで始まる。ここが一番のハイライトだから、これがないとつまらない。

チャイが完成したら一旦チャイグラスに注ぎ、それがちゃんと一杯あたり130ccなのを確認してから、それを紙コップ(小)6個に移し替え、お客さんに試飲してもらう。「早い者勝ちですよ。遠慮は要りません。」
その間にアイスチャイの準備。257mlのプラスチックカップに、氷の大2個と小1個を入れ、アイスチャイを注ぎ入れ、17人分を配り終えて時計を見たら19時丁度だった。これも計画通り。今日は調子がいい。
「どうですかアイスチャイ(の味)?おいしいですか?」
「おいしい」
「ありがとうございます。」
トークを再開し、
「僕は系統立てて話をするのが苦手なので質問があればお答えします。」と切り出す。
「チャイのミルクについて」「チャイに合うお菓子について」「なぜ関西以外ではチャイは認知度が低いのか」等々。

あっという間に90分が経過し、時計を見たら19時30分。いいかんじ。
「今日はありがとうございました。」とお礼を述べて終了。

片付けている間に本と茶葉の販売、その後、サインと質問。
皆さんが帰られたあと、吉川さんと残ったアイスチャイを飲み干し、挨拶をして外へ出た。

20時半ぐらい。暗くなった道路を駅まで歩き、電車に乗り、「9時半ごろ帰ります」とメールしたら、「9時に帰ると言ってたのに遅い!」と返事。9時半に帰ると言ったのに・・・、と心でつぶやいたけど、どこにも証拠はないし、僕が悪いのか、やっぱり。しかたがない。お土産に阪急十三駅の「551」で豚まん2個を買い帰宅した。

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今日の「出会い」も楽しかった。
初めて会うお客さんの笑顔や、話をしている最中のお客さんの生き生きとした目はいつもありがたい。
横浜から来られた方、ご近所の方、印刷会社勤務の方、講習会依頼の方、インド好きの方、blackbirdの常連の方、カップルの方、皆それぞれ個性的な人たち。
印象深かったのは一番最初に来られた女子との会話と横浜から来られた方かな。

「あのう、私、東京から来ました。実家は奈良なんですけど。東京の本屋(丸善)の店内を歩いていたら『チャイの旅』が目に留り、思わず手に取って一目惚れして買ってしまったんです。」
この彼女の「告白」にビックリ。
「どのページに一番興味を引かれました?」って聞いたら、「まず表紙から気にいって、パラパラとページをめくっていったらもっと好きになった。」と。
僕はどのページに興味をもったのかが聞けたら、その人がどんな人なのかを推測しようと思ったんだけど、そういう答えは返って来なくて、「会ったとたんに一目惚れ」した気持ちを伝えたかったようでした。「他の本が目に入らないぐらい。」その時の衝撃が伝わるような言い方でした。ありがたい話です。
「『チャイの旅』と運命的な出会いをした。」ことで、今まで少しばかり興味のあったチャイがもっと好きになり、自分でも作ってみたらおいしかったので、本に書かれてある著者(僕)のサイトを訪れたら、大阪でトークショーが開かれる事を知り、お盆休みだし、奈良の実家に帰った時にでも、自分の受けた衝撃が本物かどうかを確かめてみたいと思い今回のトークショーの予約を申し込んだ、というのが僕のある程度の推測ですが、当たっているだろうか。

そしてもう1人、横浜から来られた女性は、「サインをしてもらえますか」とおもむろにバッグから「チャイの旅」を出されたんですが、その本はすごく使い込まれた様子で「毎日持ち歩いています。」と言ってくれました。
このふたりに「大阪の豊中まで行ってみよう」と思わせた力が僕の「チャイの旅」にあったことが僕にはすごくうれしいことでした。
僕も以前同じようなことをしたことがあるからです。

37年前、会社員を辞めてブラブラしていた時、「プレイガイドジャーナル社」の事務所を訪れた際目に留まった「SUB」という雑誌。そのペーパーバックサイズが気に入り手に取ってみたら、僕の好きな写真家、浅井慎平の表紙だと分かり、ページをめくって行くと、これも僕の好きなジョージ・ハリソンの写真や湯村輝彦のイラストが出て来た。「何だ?この雑誌」。文章を読んでみたいとは思わず、その雑誌自体の感触が気に入り、すぐにレジに持って行って買いました。

ペーパーバックサイズのイエローサブマリンと一緒の大きさ、厚さです。
これ、両方持ってる人は珍しいと思いますが、僕の持ってる本には欠点があって
ページを一部切り取っているんです!自分でしたことなんですが、ちょっとかわいそうです。

それ以来、この雑誌は「読む」というよりは「見る」ことで、僕を満足させてくれています。この雑誌を持っていることで(触る事で)幸せになれる。そういう雑誌もあるのです。

ある時、この雑誌を作った人は誰なのか調べ、(当時は個人情報はそれほど厳しく管理されていなかったので)その人が芦屋に住んでいる事を知り、電話をして、とあるマンションの一室まで出かけた事がありました。その人に「僕がどれだけこの雑誌が好きか」を話したんだと思いますが、何をしゃべったのかは今は思い出せません。でも、その人が僕の話をちゃんと聞いてくれたことは覚えています。村上春樹の小説に出てくるような、ちょっと影のあるしゃべり方のミステリー小説が好きな人でした。リチャード・スタークが好きだったはずです。

その後、その人とは手紙で何度かやり取りをしたはずですが、記録がなくこれもよく覚えていません。当時、熱い自分の想いを伝えたらすっきりした。それだけだったのかもしれません。

神原



2017年8月1日(月)

[BACK・TO・1950&1960年代の日本映画]

高田君、こんばんは。

ウチの近所にあるツタヤの1950年&60年代の映画(主に洋画のDVD)で観たいものはほぼ借り尽くしてしまい、「そろそろ昔の映画を観るのも終わりかな」と思っていたら・・・なんと、まだ「宝の山」が残っていました。それがAmazonビデオ。

今までネットで映画をレンタルすることはなかったんだけど、30日間のお試し期間であれば「Amazonプレミア」の映画はタダと知り、ラインナップを見てみたら、けっこう面白そうなのがありました。
特に、昨年末に観た「兵隊やくざ」の監督:増村保造の映画が有料のものも含めてたくさんあることに気づき、ちょうど今、仕事もしていないし「今まで観ていなかった増村保造と市川崑その他の映画を一気に観てしまえ!」と、先月後半から30本近くの映画を観た成果が下記の表です。

増村保造が13本、市川崑が10本、小津安二郎が3本、溝口健二が1本、その他5本
ほとんどが大映の作品なのが特徴的(24本)で、我ながらビックリしています。
その頃の日活には好きな俳優がいないし、東映は任侠もので好きになれず、松竹は「寅さんシリーズ」以外観ようと思わないし、東宝は黒沢明とゴジラしか興味がないし、もう何回も観ているので今回はパスしました。


大映株式会社は、戦時中の1942年に誕生。戦後、専務だった永田雅一が社長になってから「独裁体制」となり、制作する映画は永田雅一が決定権を持っていた。
この体制下で大映は一時期大きな成功を収めたが、直営の興行館が東宝や松竹に比べ数の面ではるかに劣り、これは興行収入に大きく影響していた。また映画産業の近代化・斜陽化が進むにつれて、永田の前時代的な「カツドウヤ」の体質を残したままの丼勘定と、公私混同した典型的なワンマン経営は様々な弊害を生み、最終的には大映を破綻させるに至る。(ウィキペディア)


大映は1971年に倒産。その後1974年に徳間書店傘下に入るも、2003年には角川書店の子会社「株式会社角川大映映画」と名前を変え、事実上の解散を迎えた。

現在、かつての大映の作品は「KADOKAWA」によってDVD化が進められている最中で、そのラインナップは「角川シネマコレクション」として、ネットからダウンロードできる。

http://www.kadokawa-pictures.jp/official/dvd_info/10124.shtml



2016年6月〜7月 日本映画鑑賞記録
題名
公開年
配給
監督
脚本(脚色)
撮影
借りた場所
浪華悲歌
1936
松竹
溝口健二
依田義賢
三木稔
ツタヤ
¥100
長屋紳士録
1947
松竹
小津安二郎
池田忠雄
小津安二郎
厚田雄春
Amazonビデオ
¥300
晩春
1949
松竹
小津安二郎
野田高梧
小津安二郎
厚田雄春
Amazonプライム
¥0
宗方姉妹
1950
新東宝
小津安二郎
野田高梧
小津安二郎
小原譲治
ツタヤ
¥100
あの手この手
1952
大映
市川崑
和田夏十
市川崑
武田千吉郎
ツタヤ
¥100
ビルマの竪琴
1956
日活
市川崑
和田夏十
横山実
ツタヤ
¥100
日本橋
1956
大映
市川崑
和田夏十
渡辺公夫
ツタヤ
¥100
処刑の部屋
1956
大映
市川崑
和田夏十
長谷部慶治
中川芳久
ツタヤ
¥100
炎上
1958
大映
市川崑
和田夏十
長谷部慶治
宮川一夫
ツタヤ
¥100
1959
大映
市川崑
和田、市川
長谷部慶治
宮川一夫
Amazonプライム
¥0
野火
1959
大映
市川崑
和田夏十
小林節雄
Amazonプライム
¥0
氾濫
1959
大映
増村保造
白坂依志夫
村井博
ツタヤ
¥100
女経(じょきょう)
1960
大映
増村保造、市川崑、吉村公三郎
八住利雄
宮川一夫、
村井博、
小林節雄
ツタヤ
¥100
ぼんち
1961
大映
市川崑
和田夏十
市川崑
宮川一夫
ツタヤ
¥100
黒い十人の女
1961
大映
市川崑
和田夏十
小林節雄
Amazonビデオ
¥300
悪名
1961
大映
田中徳三
依田義賢
宮川一夫
ツタヤ
¥100
好色一代男
1961
大映
増村保造
白坂依志夫
村井博
ツタヤ
¥100
妻は告白する
1961
大映
増村保造
井手雅人
小林節雄
Amazonプライム
¥0
破戒
1962
大映
市川崑
和田夏十
宮川一夫
ツタヤ
¥100
しとやかな獣
1962
大映
川島雄三
新藤兼人
宗川信夫
Amazonビデオ
¥216
卍(まんじ)
1964
大映
増村保造
新藤兼人
小林節雄
Amazonプライム
¥0
兵隊やくざ
1965
大映
増村保造
菊島隆三
小林節雄
YouTube
¥0
清作の妻
1965
大映
増村保造
新藤兼人
秋野友宏
Amazonビデオ
¥216
陸軍中野学校
1966
大映
増村保造
星川清司
小林節雄
Amazonプライム
¥0
赤い天使
1966
大映
増村保造
笠原良三
小林節雄
Amazonビデオ
¥216
痴人の愛
1967
大映
増村保造
池田一朗
小林節雄
Amazonプライム
¥0
ある殺し屋の鍵
1967
大映
森一生
小滝光郎
宮川一夫
ツタヤ
¥100
盲獣
1969
大映
増村保造
白坂依志夫
小林節雄
ツタヤ
¥100
でんきくらげ
1970
大映
増村保造
石松愛弘
増村保造
小林節雄
Amazonプライム
¥0
遊び
1971
大映
増村保造
今子正義
伊藤昌洋
小林節雄
Amazonプライム
¥0
大映倒産
ある映画監督の生涯
溝口健二の記録
1975
ATG
新藤兼人
師と仰ぐ溝口健二監督の生涯を自ら取材した作品
ツタヤ
¥100
市川崑物語
2006
ザナドゥー
岩井俊二
「犬神家の一族」再映画化を記念して作られた
ツタヤ
¥100


各作品の覚え書き

題名
上映時間
フィルム
ちょっとした見どころと感想、
浪華悲歌
71分
白黒
山田五十鈴はまだ19歳。この映画と「祇園の姉妹」で演技が高く評価され、生涯女優をやることを決意したそうだ。戦前の作品にしては音声が聞き取りやすい。
長屋紳士録
72分
白黒
観るのは二回目だと途中で思い出した。面白かったのは、笠智衆が「のぞきからくり」の唄を歌いだすシーン。「竹の棒を叩きながら調子よく唄われるのぞきからくりの語りは、人々が容易に口ずさめるほどに広まった」らしい。
晩春
108分
白黒
小津安二郎が原節子と組んで初めて撮った作品。これ以後野田高梧と脚本を共同で書くようになり、「東京物語」で「小津調」と呼ばれる様式が完成することになる。その後熟成期に入り、最後の「秋刀魚の味」まで続くことになり、昔は一応全部観たけど、今はあまり観る気がしないなあ。刺激がない。しかし、構図はすごいですね。ゆがみが全くないし、日本家屋の安定度抜群。
宗方姉妹
112分
白黒
「晩春」の次に作った作品だけど、他の作品と異質なのは新東宝で作ったから?小津にしてはドラマチックな話の展開なので、面白く(?)観られた。
あの手この手
92分
白黒
市川崑にこんな作品があったことを知らなかった。主人公が誰なのか分からないけど、森雅之の演技が観られてよかった。尻に敷かれた亭主の反撃シーンに胸がすいた。
ビルマの竪琴
116分
白黒
日本の戦争映画ってドロドロしたものがほとんどだけど、こういうファンタジーもあるんだなと。主役の安井昌治より三国連太郎のほうが印象が強い。北林谷栄がビルマ人の老婆役で登場。実はまだ45歳だった。ゲストに伊藤雄之助が出てます。
日本橋
111分
カラー
泉鏡花の戯曲の映画化。芸者の世界のしきたりを4人の男女に絡ませながら、恋のすれ違いを描くというのがこの物語だけど、構成が唐突すぎて話に入って行けませんでした。部分部分はいいんだけどなあ。まあ、市川崑って、そういう人だけど。助監督に増村保造の名前がある。(「処刑の部屋」も)
処刑の部屋
96分
白黒
石原慎太郎の原作っていうと「狂った果実」のようにいや〜な人間ばかり出て来る日活映画のようだけど、市川崑だからそうはならない。川口浩もいい感じ。
炎上
99分
白黒
市川雷蔵と中村鴈治郎の台詞がすごくリアル。和田夏十の脚本のせい?取り調べのシーンからぐいぐいと画面に引っ張り込む演出力。撮影は宮川一夫。途中、市川雷蔵が女を突き落とすシーンがあったけど、ヒッチコックの真似のように見えた。
107分
カラー
市川崑が「老人の性欲」を描けるわけもなく、それよりは叶順子がどこまでもブスなメイクをしていることに驚嘆。京マチ子の眉毛もすごいことになってる。仲代達矢の演技もひねくれてる。ここにも老婆の北林谷栄が。
野火
105分
白黒
誰が主演なのか知らずに観たら船越英二だった。この映画のために激やせしてヒゲも伸び放題なので最初分からなかった。シリアスだけどやっぱりコメディっぽい。
氾濫
97分
カラー
エネルギーが「氾濫」している映画。佐分利信の抑えた演技もいいけど、川崎敬三のちゃらんぽらんさがキレてる。みんな自分勝手でイヤなヤツだけど、昔の工場の同僚だけはいい人だったというのが救いかな。
女経(じょきょう)
101分
カラー
増村保造、市川崑、吉村公三郎という、大映が誇る三大監督によるオムニバス映画。どれも面白いけど、やっぱり山本富士子のが一番かな。大辻司郎がいい。
ぼんち
105分
カラー
市川雷蔵が大阪船場の「ぼんち」の半生を演じる。大阪弁に無理がない。山田五十鈴が障子の溝につまずくシーンはうますぎる。展開もスムーズ。
黒い十人の女
102分
カラー
船越英二会心の演技。山本富士子もいいなあ。テレビ局のコントロールルームのシーンのカット割りは市川崑っぽい。クレイジーキャッツの使い方も一瞬だけど面白い。
悪名
94分
カラー
悪くはないけど話が練れていないというかおざなりというか、適当。
勝新と田宮二郎は文句なくスター。増村保造で作って欲しかった。
好色一代男
92分
カラー
「お金があってもなくても女に尽くす男」というありえないファンタジーに、観ている方がどこまで共感できるかというのがポイントだと思う。僕は途中でついて行けなくなった。若尾文子扮する花魁の価値観もちょっと納得出来ないけど、台詞がすごいね。
妻は告白する
91分
白黒
登山中に滑落し、夫のザイルを切って自分は助かった。それが故意なのかやむを得ない措置だったのかを争う裁判もの。そこに「愛」という情念を絡ませて話は進む。ラストの若尾文子は鬼気迫る演技です。増村保造の世界全開。
破戒
119分
白黒
「被差別部落出身の小学校教師がその出生に苦しみ、ついに告白するまでを描く」島崎藤村の小説の映画化。デリケートな話なのでその事には触れませんが、市川崑が和田夏十の脚本を得て真面目に作っているのが印象的。藤村志保のデビュー作。
しとやかな獣
96分
カラー
Amazonの予告編(最初のシーン)を観て圧倒されてレンタルした映画。「なにこれ!」っていうぐらい変わった映画。伊藤雄之助、高松英郎、小沢昭一が強烈。原作・脚本の新藤兼人が世間を想いっきり皮肉る舞台劇のような作品。
卍(まんじ)
90分
カラー
女性同士の同性愛をテーマにしているので興味がなく途中で観るのを止めました。全編に流れる変な大阪弁が影響しているかも。特に川津祐介の大阪弁はイヤだなあ。
兵隊やくざ
102分
白黒
増村保造の中で一番好きな映画。いつもの「情念」とは関係なく風呂場のシーンは何回観ても痛快。どうやって撮ったんだろう。もうひとつ、田村高廣は名優です。
清作の妻
93分
白黒
これもAmazonビデオの予告編を観てすぐにレンタル。夫の目を五寸釘で刺すという衝撃。本編を観て納得・・・というか、これしかないのか・・という結末。成田三樹夫が少しだけ出てます。
陸軍中野学校
96分
白黒
戦争中、日本にスパイ学校を作ろうとした話。遅いっちゅう話。MI6やFBIとはほど遠いのでシラケた。資料的に観たFBIの「J・エドガー」の方がすごい。データベース構築とか盗聴とかやることが大胆で大掛かり。
赤い天使
95分
白黒
この映画、異常です。「戦争を素材とした限界状況ドラマ」それも成人指定。裸が出て来るというよりは、性的描写が多いため。でも、これぐらいは昔のテレビとかバンバンやってたけどなあ。あと、負傷した兵隊の命を助けるために足をのこぎりで切り落とすシーンが印象的。カラーじゃないのが救い。
痴人の愛
92分
カラー
原作は谷崎潤一郎で、「ロリータもの」だったのを少し年齢を上げて映画化したもの。真面目な男が一人の女性を囲い、その魅力に取り憑かれて破滅するという内容。真面目な男に小沢昭一、奔放な女に安田道代。どちらもうまいし、はちゃめちゃで面白い。24歳の田村正和が出ています。
ある殺し屋の鍵
79分
カラー
前作「ある殺し屋」を観てないのでなんとも言えないけど、しょぼい。監督が増村じゃないのが残念だけど、低予算すぎる。女優が佐藤友美しか出てこないのはひどい。
盲獣
84分
カラー
緑魔子が美人だと知りました。セットの造形が古くさい。江戸川乱歩原作なので、もっとおどろおどろしくやってくれた方がよかったかな。悪くはないけど、並。
でんきくらげ
92分
カラー
昔なら絶対観なかった映画。渥美マリって好きじゃなかったし、しみったれた世界が好きじゃなかったけど、今観たらすごく面白い。増村のエネルギー、本領発揮!
遊び
90分
カラー
昔観た事あったなあと観ながら思い出した。これもしみったれたファンタジーですね。
後先考えない主人公たちに乾杯!蟹江敬三のデビュー二作目の映画です。
大映倒産
ある映画監督の生涯
溝口健二の記録
150分
カラー
台本の台詞が、溝口と 依田義賢によって毎朝黒板に書き直されたという話や、一夜にしてセットが作り直された話は興味深い。天才は迷惑な存在だけど居ないと面白くない。
市川崑物語
82分
カラー
一人称で、かつ文字と作品の断片だけで市川崑を語る。面白かった。



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