[ 神原通信 ]

 

2018年11月16日(金)

<猫がいた!>

 今日仕事から帰ったら、いつもの駐車場の階段の上で、あの猫に会った!

 「なんや、生きとったんかいな。」

 近寄って撫でようとしたら急いで逃げた。

 「あれから一週間、どこにおってん!」

 「心配して損したなぁ。」

 じゃあ、あの日、僕が見たのは何だったんだろう???

 

 

2018年11月15日(木)

<阿蘇牛乳>

 先日のお茶会で、阿蘇牛乳が1本余ったので頂いて帰りました。
 家に帰って、そのまま飲んでも美味しかった。なんて言うんだろう、自然な甘みがある。これを旨味というのかな?お茶会を開いてくれた友達の娘さん(6歳)も、この「くまもん」の牛乳が好きだと言ってたし、旦那さんもアイスチャイをおいしく飲んでくれたし、この自然な甘さと三温糖の甘さがミックスされて、「笑顔の出るチャイ」が作られるんだと思いました。
 しかし、残念なのは、この阿蘇牛乳、スーパーでのシェアが低過ぎて特定の地域・店舗でしか出回っていないのです。本当に残念でしかたがありません。

 カンテがこの牛乳を使うようになったきっかけは、1986年頃、社員の安田君がケーキに使う上質の生クリームを探していた時に黒川乳業と出会い、そこが持っていたのが阿蘇牛乳だったんですね。黒川乳業の生クリームでホイップを作ると絶品なんですが、バーター(かどうかは定かではありませんが)で買った阿蘇牛乳で作るチャイもこれまた絶品なんです。カンテはラッキーなお店です。こんな生クリームと牛乳に出会うなんて。そこで働いていた僕もラッキーでした。こんなおいしい牛乳が当たり前のように毎日飲めたんですから。

 さて、この阿蘇牛乳、箱の裏に書かれた製造者を見ると「(株)いかるが乳業」とあるんです。で、ネットで調べたら「現在、黒川乳業では、阿蘇牛乳の生産はしておらず、いかるが乳業で生産したものを供給していますが、味は全く以前と同じです。」ということでした。

 「販売場所は限定されていますが、直接営業所に来られれば販売は致します。」ということで、場所はというと、服部緑地の近くで、僕の家から自転車で15分ぐらいかな。まだ、そこには行った事がないですが。

 もしあなたの家が近くなら行ってみる価値はあります。こんなにチャイに合う牛乳は滅多にありませんからね。あるいは、スーパーに行った時、くまもんの絵が描かれたパッケージの牛乳を探してみてください。あれば、ラッキーです。
 

 

 

2018年11月14日(水)

<花を愛でる>

 「きれいやねぇ。」

 しゃがんで庭の手入れをしていて突然そう言われ、振り向いたら日傘を差したおばちゃんが立っていた。
 今、仕事場のマンションの玄関は、黄色い花が咲き誇っているからだ。

 「ありがとうございます。」

 「こんなに咲いたの、初めてと違う?去年は、隅っこにちょこっと咲いてただけやったけど、今年はいっぱい咲いててきれいやねぇ。」

 「そうでしたっけ?覚えてないですけど、きれいに咲いてますよね。」

 「前はこの辺り、枯れてたからねぇ。」

 「ああ、そこは今年植え替えたんですよ。やっぱり、ちゃんと水やりしてないとだめですよね。」

 「夏にしょっちゅう水やりしてたから、枯れんかったんちゃう?」

 ちゃんと、見てくれている人はいたんですね。近所の人らしいけど、顔に見覚えはない。

 「ええもん見さしてもろて、ありがとう。」

 おばちゃんは、そう言って駅の方に歩いて行った。

 
 

 

2018年11月13日(火)

<猫がいない>

  その猫がうちのマンションにやってきたのはいつだったか。5,6年前だろうか。
 仕事から帰ると、時々、マンションの駐車場の奥にいて、こちらを見ていた。
 その猫は、ロシアンブルーに似ていた。どう見ても野良ではなく、飼い猫に見えた。
 捨てられたのか家出したのか分からないけど、このマンションに迷い込んで来たようだ。
 よく見ると、それほどかわいい顔をしていない。
 やっぱり捨てられたんだろう。
 どんな猫でも飼ってるうちに愛着が湧いてくるというのに、可哀相に。
 こちらを見ているだけで近寄ってはこない。
 うちのマンションにのら猫が居着いた事はそれまでなかったが、
 誰かがその猫にエサをやったのかもしれない。
 エサをやるんなら責任を取って欲しい。
 その頃はまだ、時々しか見かけなかったので、あちこちを転々と巡回しているのかもしれなかった。

 その猫を、ひんぱんに見かけるようになったのは、昨年の暮れからだった。
 ここをねぐらと決めたようだ。
 駐車場の冷たいパレットの上でじっと寝ていたり、コンクリートの地面に直に寝ていたり。
 寒いのによく耐えてるなあ。
 僕が近づくと逃げた。ある程度距離を保ちたいんだろう。
 それに、僕からは何ももらえない事が分かっていたし。
 でももしかしたら、何かもらえるかもしれないと、視線だけは送って来た。

 春が過ぎ、夏が過ぎ、その間にちょっとずつ距離が縮まってきていた。
 なんでだろうと思っていたある朝早く、ごみを捨てに行ったら、
 マンションの住人とおぼしき人がその猫にエサをやっているのが見えた。
 「だめなのになあ。」と、でも僕は思うだけ。

 9月のある日、仕事から帰ると、その猫が「にゃあ」と鳴きながら近寄って来た。
 お腹が減っているらしく、少し痩せていた。
 「お前にはなにもやれない。規則なんだ。」
 階段の下まで着いて来たけど、振り返らず家に帰った。

 10月に入ってからその猫は、駐車場への階段の一番上で寝るようになった。
 そこは、僕の通り道で、目が合っても動じない。
 「最近、馴れ馴れしいぞ。誰にエサもらってるんだ?」
 「でも居着いちゃうと困るし、どっかへ行ってくれたらいいんだけど。」

 そして先日、飲み会の帰りに、家の近くの四つ角の端に何か黒いものが横たわっているのが見えた。
 急いでいたし暗かったのでちらっとしか見てないけど、通り過ぎてから思った。
 「もしかしたらあの猫?」
 家に着いて、駐車場を見渡してみた。
 その猫はいなかった。
 「どっかへ行ってるのかもしれないな。」
 僕は安心したかったのだ。
 だから、さっきの四つ角へ行って確認する勇気はなかった。

 翌日、四つ角へ行ってみたけど、何もなかった。
 誰かが片付けたのか。
 その日から、駐車場であの猫を見かけない。
 「・・・・・。」

 どっか、美味しいものをもらえる家を見つけたんだろうな、きっと。

 

 

2018年11月12日(月)

<楽しいお茶会♪>

 今年のチャイのワークショップを締めくくるお茶会が先週の土曜日にあって、西宮の香櫨園の友達のマンションまで出かけてきました。
 今回のお茶会は、友達3人(ゆっち、しげ、ながい)にチャイを振る舞う代わりに、僕の尊敬する小嶋ルミ先生の「オーブンミトン」の焼き菓子を取り寄せてくれる、という「ギブ&テイク」の関係のもと行われたものです。
 で、なぜ、この3人に僕のチャイを飲んでもらう事になったのかというと、一ヶ月ほど前に、「東京進出おめでとう会」というのをこの3人が開いてくれて、そこでこんな会話があったからです。

 「この間、フコクのカンテにお茶しに行ってチャイを頼んだら、もう私の知ってるチャイの味じゃなくなってたんですよ。だから『神原チャイ』を買って、今度”ゆっち”の家で作るんです。」と、”ながい”さん。

「私が作るんですけど。」と、”しげ”。

 「だったら、僕がそこでチャイを作ってあげるけど、行ってもいい?」

 「ぜひ、来てください!近くのパン屋さんで『阿蘇牛乳』売ってるので買っておきますし。「オーブンミトン」の焼き菓子も買っておきます!」と、”ゆっち”。

 東京へ行った翌週の土曜日、快晴の中、夙川沿いのオアシスロードを歩き、葭原橋を渡ってマンションに到着。

 お昼1時だったので、焼きそばをみんなで食べた後、道具をテーブルに広げて早速チャイを作り始めました。
 まずはプレーンなチャイを2杯点てしてグラス4杯に分割。
 おやつは、ふつうの(ように見える)パウンドケーキ。ところが、味は普通ではなく、きめの細かい生地はしっとり。バターの風味が際立っています。さすが小嶋ルミ先生。

 続いて、「ジンジャーチャイが飲みたい」という要望に応えて、「じゃあ、僕が指導するから作ってみて。」と、今度はワークショップにチェンジ。
 まず、しょうがをすりおろし、茶葉3g、水130cc、阿蘇牛乳100ccを用意。
 鍋に水と茶葉を入れて火を点け、沸騰したら中火で2分煮込む。泡立て方次第で味が変わるので十分泡立てて牛乳を加える。ただし、強火でやると水が少なくなるので、ちょっと加減が難しいけど、そこは僕の指導で克服。
 牛乳が沸騰する前に弱火にして、徐々に火力を上げていく。今回はここでしょうがを投入。(ま、どの段階でもいいんですが、最初に入れるのを忘れたので。)
 チャイの色を見ながら僕の指示通りにチャイを煮込んで、出来上がり。
 茶こしで漉すとぴったり130cc。三温糖を6g加えて飲んでみる。ショウガはちょっと甘い方が効きます。

 「おいしい!」

 「カンテでは出て来ない『すりおろしのジンジャーチャイ』は絶品だよ。」と僕。
 やっぱり、阿蘇牛乳は僕の茶葉に最適です。
 今度は、もちもちのフィナンシェとサクサクのサブレをいただく。どちらもチャイによく合います。続いて、カルダモン(&ジンジャー&シナモン)チャイとマサラチャイを他の二人にも作ってもらう。

 最後は、牛乳1リットルで作るアイスチャイの仕込み方を伝授。

 直径22cmの片手アルミ鍋に水と茶葉を入れ、沸騰したら2分煮込んだあと、牛乳を1パックと三温糖を入れて強火で煮ます。沸騰直前で弱火にして4分煮込んだら完成。ステンレスのコーヒーポットに漉して、大きなボウルに入れ、周りに氷を詰めて水を注ぎ、一気に冷やす。常温になったらプラスチックのボトルに漉して冷蔵庫へ。1〜2時間ぐらい冷やしてから氷の入ったグラスに注げばアイスチャイの出来上がり。これは飲まずに帰りました。時間がなかったし、美味しいのは分かっていたので。

 お茶会は3時間半で終了。荷物をまとめ、帰りの電車で一眠り。帰宅したら5時半でした。

 さて、アイスチャイの水と茶葉と砂糖の量はどれぐらい?
 ここでは書きません。
 僕の本を読めば大体の分量が分かるはずだから。
 あるいは、メールをしてくれたら教えますよ。(笑)

 

 

2018年11月9日(金)

<楽しい打ち上げ♪>

 打ち上げにも色々あって、「カメリ・アパートメント」さんでは、店主とふたりでお茶を飲んだり、「Bread Room」さんでは、お手伝いしていただいた生徒さんたちとお茶したり、「みくり食堂」さんではお店のお客さんとお茶を飲んだり、「フェルト」さんでは、オーナーとお茶したりと、だいたいは、ワークショップが終わった後、時間があれば、そこ(店舗&教室)で1時間ほど店主の方とお話をして帰るのが僕の「打ち上げ」だったりします。他県に行くと打ち上げなしが多いですけど。

 ただ、今回の「チャイの学校:東京編」は少し事情が違ってて、お店の人と直接交渉してくれたのはお手伝いしてくれた東京在住の山村さんだし、プロデュースをしてくれた奥田さんと僕は、清澄のシェアホテルのカフェで2時間ぐらいしゃべったし、早く新幹線に乗らないと帰れなくなるということで、「今回は打ち上げなしのパターンだな」と思っていたんですが、水曜日に山村さんから「今度の日曜日に結婚式があるので、早めに実家の奈良に帰ることにしたので、大阪で打ち上げしませんか?」とメールが来て、奥田さんと連絡を取り合った結果、昨日、急遽、福島の「みわ亭」という中華料理店で食事会をすることになったのでした。

 奥田さん曰く「そんなにたくさん会ったこともない3人(笑)」だし、それに山村さんが、僕曰く「別世界の人(美人すぎるモデルさん)(山村紘未で検索してみてください)」なので最初は緊張したんですが、乾杯をしたあとはいつもの僕に戻り、「東京編」での反省をしたり、僕が授業をしている間、生徒さんはどんな反応をしたのかとか、僕がどんな風に見えたのか、とかを根掘り葉掘り聞き出したりして、参考になることをたくさん聞きました。

 ひとりもドタキャンがなかったこと、元カンテスタッフ&初代ウルフルズマネージャー:丸橋(宮川)さんと東京で会えたこと、山村さんのお友達は参加したくても予約が一杯でできなかったこと、懇親会で素晴らしい料理を食べさせてくれた「あさみちゃん」は破格の料金でデリバリーしてくれたこと、そのあさみちゃんはデザート系が得意だということ、山村さんがフランスでワイン4本とカバ2本を買って来てくれたこと、それを自転車で会場まで運んでくれたこと、二日目の片付けの時に、忙しそうにしているのを見かねて生徒さんのひとりが最後まで手伝ってくれたこと、奥田さんが4日の2回目の参加者が少ないのを水野仁輔さんにメールしたら、「僕も参加します」とFBにアップしてくれて、1時間のうちに4名が予約してくれて満席になったこと、「花椿」編集室の赤木さんが3日に来てくれて見学と懇親会に参加してくれたこと、元カンテの香月くんが懇親会に来てくれて赤木さんに僕のカンテ時代の話をしてくれたこと、僕の本を出してくれたギャンビットの笹井さんが4日のワークショップに参加してくれたこと、3日のワークの最後の方は「テンションが下がり気味だった」こと、4日のワークでは「神原さんが早く終わりたそうにしていた」こと、などなど。

 山村さんから「次はどうするんですか?」と訊かれ、「う〜ん、どうするといわれても・・・、よく分かんないんだけど・・・、昨日寝る前に考えたことがあってね。
 カウンターだけの小さな店を一日1万円で借りて、4人限定で1時間、入れ替え制で僕がチャイでもてなすわけですね。朝11時ぐらいから夜の7時ぐらいまで。1時間休憩を挟んでも7時間だから、28人×ひとり1,000円で28,000円、場所代を引いたら18,000円になる。これを土日で2回っていうのはどうかな?」

 ふたりはちょっと困惑したような顔をして「それって、楽しいんですか?」「僕はね。」
「でも、チャイを全国に広める話と関係ないような気もしますけど・・・。全国行脚ってしないんですか?」「いや、します、します。」と焦る僕。

 山村さんはこんな僕の妄想話を聞きたいわけじゃなくて、実現可能な「チャイの学校」の具体策を聞きたかったんでしょうけど、ま、出てくるのはこういう志の低い話ばかりなので、「次の予定は奥田さんが何か考えてくれているようなので、奥田さん!マネージメントお願いしていいですか。」と僕。

 料理がおいしくて、ビールとハイボールを飲んでしゃべっているとあっという間に2時間が過ぎ、お開きになりました。

 外に出て、「ふたりには、ほんとお世話になりました。じゃあ、またよろしくお願いします。」と挨拶をして、帰途に着いた僕です。

 

 

2018年11月8日(木)

<楽しいレッスン♪>

 ワークショップでは、終わった後のメールを読む事も楽しみのひとつです。
 今回もうれしいメールが届いていますが、その中から2通ご紹介します。

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「神原さま

 本日は初めてお目にかかることができ、いろいろと興味深いお話をおうかがいすることができて、とても楽しいひとときでした。
 初対面の方ばかりで少し緊張しましたが、皆さん穏やかかつ和やかな雰囲気で、人が集まるところっていいなと思いました。これも神原さんのお人柄のなせるわざかな、と。

 チャイの正しいつくり方を丁寧に教えていただき、今までいかに我流でつくっていたかということに気づかされました。
 会場でいただいたチャイはあっさりしている中に、力強い香りとコクがあり、目から鱗が落ちる思いでした。
 皆さんががつくっているところを見て、なおかつ皆さんが見ておられる中で自分がつくり、
それを味わう。五感を働かせ、なおかつその楽しさ・美味しさを誰かと共有する。家でつくるのとはまた違うシチュエーションがとても新鮮で、得難い経験となりました。

 会場の「IMC清澄白河」もとても素敵なお店で、細かい刺し子の施された洋服はどれも雰囲気があり、纏うアートという感じがしました。
 心地よい秋晴れで街を歩くのも清々しく、「よい1日だったなぁ」とかみしめているところです。
 チャイはもちろんのこと、ダージリン・ブレンド・チャイも試行錯誤しつつ、教えていただいたことを思い起こしながら、さっそくつくってみようと思っています。


 今日は本当にありがとうございました。
 スタッフの方々にも、くれぐれもよろしくお伝えくださいませ。
 日ごとに秋が深まっていきますが、くれぐれもお身体には気を付けて。

 内田雅子」

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 内田さんは、何年も前から通販を利用されている方で、今回初めて東京でお会いする事ができてよかったです。いつも丁寧なメールをいただいているので、ありがたく思っています。

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 「神原博之様

 チャイの学校、とても楽しい時間でした。
 当日、頭の中にメモしたことは、火力と泡。

 これまであんなに水分を飛ばしてなかったし、牛乳を加えてからの火加減も迷い気味だったので、あの場で見たこと聞いたこと、そして気付いたことは大きいです。
 あと、神原さんから溢れ出しそうな、吹きこぼれそうな紅茶への思いが伝わり、日に日にじわじわじわじわときています。

 帰宅して淹れたチャイが、数段美味しくなっていて、思わずにんまり。
 チャイの旅、楽しみながら続けますね。

 五十嵐安恵」

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 五十嵐さんは、今年の9月に茶葉の注文を新潟からしていただいた方で、まさか、今回の東京編に参加していただけるとは思ってもいませんでした。なので、土曜日の名簿に「五十嵐」という名前を見つけた時も別の人だと思っていました。「気がつかず、申しわけありませんでした。」とメールをしたら、「わたしもお土産の『柿の種』を渡すのを忘れ、すみません。」ということでした。う〜ん、残念!以前、このブログで「越後の元祖柿の種」のことを書いていたのを見てくれていたようです。
 さて、五十嵐さんの一番最初のメールも印象的でしたので、載せておきます。

 「はじめまして、五十嵐と申します。
 紅茶の本を求めて本屋へ行った春、手に取ったのは『チャイの旅』でした。
 チャイのやさしいベージュ色が目に留まり、そのままレジへ。
 それからは『チャイの旅』を片手に、自分なりのチャイを淹れて淹れて淹れて、、
 暑さが落ち着いたら、面白そうな神原さんから神原チャイを買おう!と決めていました。
 よろしくお願い致します。」

 今回のワークショップでも、偶然「チャイの旅」と出会って「チャイの学校」に来られた方が何人かいらっしゃいました。やっぱり、本の力ってすごいなあと思いますね。


 

 

2018年11月7日(水)

<清澄アパートメント六畳一間 陽当たり良好>

 「チャイの学校:東京編」の会場となったのは、IMC清澄白河店さんの2階の六畳の間でした。これが最初に、山村さんから送られて来た写真です。

IMC2階

 ここは、もともとアパートだった二階建ての建物を、製本所の作業場としてそのまま使っていたらしく、IMCさんがここを借りてからは、1階が店舗で、ここ2階は時々ワークショップに使うぐらいだそうです。よく、こんな場所が見つかったもんです。掘り出し物です。(笑)

 この写真からだいたいの寸法を割り出し、レイアウトしてみたのが、これです。

imcレイアウト

・テーブルは畳1畳分

・カセットコンロは3台

・座布団が8枚と丸イスが3脚

・僕を含めて最大11名

・座布団は40×40cm

・3人1組で4回=12人

・1回15分として4回で60分

図では、余裕があるように見えますが、実際はもう少し狭い感じがしました。
出来上がりはこんな感じ。なんとかまとまってますね。

ワーク1

 3日(土)一回目の授業です。9名だったので、右にあと4名います。この日は晴天で、11月にしては暑いぐらいだったので窓は開けました。

 ワーク02

 レクチャー中は皆さん、鍋の中が気になるので、立ったり膝を立てたりと忙しかったですね。その為にも背の低いテーブルで正解でした。写真は、泡立てチャイの基本姿勢「左手で鍋の取っ手を持ち、右手でつまみをコントロールする」の図です。鍋の縁まで泡を立てます。

 生徒さんから「泡立て方が本を読んだだけでは伝わりにくいので、先生の動画をアップしてください。」って言われたんですが、「そんなことしたら、誰もワークショップに来てくれなくなるので、できません。」とキッパリ。(笑)
 それに、生徒さんに直接話しかけるから楽しいというのもありますね。

ワーク3

 二回目の授業は、11名。段々と狭くなりますが、それもまた楽し。
 蛍光灯の黄色い光も手伝って、なんだか僕の下宿でやってる感じですね。(笑)
 

 

 

2018年11月6日(火)

<清澄白河>

 泊まりがけのワークショップの醍醐味は、翌朝の散歩にあります。
 朝6時、ゲストハウスがシーンと静まりかえっているなか、起き上がり、ひとりで外に出てみる。
 東京に来る前から楽しみにしていたのが、隅田川の川沿いを「遠くへ行きたい」を口ずさみながら歩くこと。1人で来たんじゃないけど、「一人旅」だと思い込んで散歩するのが僕の楽しみ方です。
 まず、川沿いまで歩き、「きよす橋」の途中で足を止め、スカイツリーを眺める。

skytree

 結構近いなあ。

 橋を引き返し、隅田川沿いの道に降りて、ベンチに座る。
 ゲストハウスを出る時に買ったペットボトルのあったかいお茶を飲みながら、川の流れをじっと見る。ジョギングを楽しむ人がベンチの後ろを走って行く。静寂の時間。
 ぼーっとする贅沢。

 寒くなったのでゲストハウスに戻り、7時過ぎに奥田さんが起きて来たので、2階のレストランでモーニングを頼み、川に近い席に座っているとコーヒーが運ばれて来た。

(ここからは「孤独のグルメ」風に。)

 「美味しいなあ、久しぶりのコーヒーだ。」
 声には出さず、にやりとする。

 大振りの陶器のマグカップに、なみなみと注がれたコーヒーが美味しいのは、たぶん飲み頃の温度のせいだ。カウンターに入っているおじさん(僕と同年代かな?)のこういう気配りは、ありがたい。ストレートでゴクゴクと飲めるのもいい。

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 ところで、奥田さんとの出会いはこんな感じです。

 一番最初にメールをもらったのは1年ぐらい前で、「会社の研修企画でワークショップができれば」という話でしたが「企画がまとまらなくてご相談できずすみません。」ということでした。
 それからしばらく連絡はなかったのですが、今年の4月に自己紹介を兼ねたワークショップの依頼のメールが来て、その中に気になる文章がありました。
 「神原さんの『チャイの旅』を偶然読んで、チャイのワークショップを通じて人生が豊かになるような発見があるというのも良いなと感じメールをさせていただきました。」

「人生が豊かになるような発見があるワークショップ」・・・実は僕も同じような考えをしていたので、大阪での一回目の「チャイの学校」を引き受けたのでした。

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 「今日は何時に行きます?」

 「そうだなあ。片付けもしたいし、牛乳も買わないと。10時に行きましょうか。」

 「じゃあ、9時半までに荷物をまとめますから、そろそろ出ましょう。」

 おしゃれな「リュウロ シェアハウス」をチェックアウトして、ローカル色満載の「赤札堂」でメグミルクを買い、IMC清澄白河店さんへ10時ごろ着いたけど開いてない。

 「何時に開くって聞いてました?」

 「いや、聞いてないけどもうじき来るんじゃない?」

 僕らのチェックミスで、お店の小栗さんが来られたのは11時15分前で、それまで僕らは店の前で立ち話。ま、これはこれでいいんですけどね。

imc_01

 「I.M.C清澄白河店」の入口です。
 
 スタッフは、小栗さん(女性)と北島さん(男性)のおふたりで、小栗さんは、今回の「チャイの学校:東京編」の僕のために「夜なべをして」エプロンを作ってくれました。(このエプロン、左利き用のポケット付きです。)
 いつもはエプロンはしないんですが、みんなから「似合ってる」と褒められました。(笑)

 

 

2018年11月5日(月)

<チャイの学校「神原さんが東京に来た」編>

 と題してメールを送ってくれたのは、急遽「チャイの学校」のスタッフになってくれた山村さんです。彼女は昨年知り会った東京でモデルの仕事をされている方なんですが、実家が奈良なので同じ関西人としてシンパシーを感じ(たのかどうか知りませんが)、東京でのワークショップに一役買いたいということでお手伝いしてもらったのでした。

 「おはようございます。朝早くからすみませんm(__)m。
 昨日はお疲れさまでした。
 皆さんの笑い声がたくさん聞こえて参りまして、神原さんさすがだなーと思いました。

 今日お手伝いに行けず申し訳ないのですが、きっと鍋を洗うのが大変かと思います。急がず、事故なく怪我なく、階段は(急なので)気を付けてくださいね。本日も楽しい時間をお過ごしください。怪我なく事故なく終わることが全てです。

私は激寒い撮影に行ってきます。」

 メールが届いたのは、4日の5時40分。僕はまだ寝ていた時間です。
 起きたのが6時で、散歩しようと外に出たら、ジャケットを着ていてもけっこう寒かったです。来週は自身の結婚式が控えているというのに、僕の為に(場所探しに)この2ヶ月奔走していただき本当にありがとうございました。(途中で「こんなことさせてていいんだろうか?」とも思ったんですが、ま、本人の意思にお任せしました。)

 さて、「チャイの学校:東京編」は土曜日も日曜日も大盛況で、ひとりのキャンセルもなく(ひとりあったかな?確認してませんが)、逆に「見物でよければできますよ」という方まで出て、6畳の畳敷きの部屋では、10〜13人が立ったり座ったり移動したりと、「一体ここは何の集まりなんだろう?」状態でわちゃわちゃと楽しく、人と人との距離が近いと盛り上がることを証明した感じになりました。

 ワークショップが終わると「茶葉と本の販売タイム」。2日間で、持ち込んだ茶葉と本は完売しました。「東京の人は羽振りがいい」というのは本当なんですね。(笑)

 今日届いた山村さんのメールには、

 「『神原さんが東京に来た』編が『神原さんがまた東京に来る』編になるまで私は楽しみにしています。
 鍋を洗ってて気づいたことがありました。自分でもチャイを作るとき、鍋に付着した茶葉を落とすのはとても大変!って思ってたんですけど、神原さんが作ったあとの鍋、茶葉が纏まってて綺麗でした。洗いやすかった。
こういうところも違うんだって思いました。
 皆で楽しくまたワークショップやりましょう。皆待ってますよ。」

 涙は流しませんが、心で泣いている神原です。

 

 

2018年11月2日(金)

<牛乳さがし>

 先日、やまなしさんからの「牛乳って大事」ということをきっかけに、色々と僕の近くで手に入る牛乳を調べてみました。

・「メグミルク」・・・今のところ(黒川乳業の阿蘇牛乳は別格として)僕の一番のお気に入りはこの牛乳。乳脂肪分は3.6%以上と平均値ですが、なぜ僕がこれを好きなのかはよく分かっていませんが、牛乳自体に自然な甘みとコクがあるような気がしています。

・ダイエーのオリジナルブランド「大自然の恵み」・・・裏っかわを見ると、「製造者 雪印メグミルク(株)京都工場となっています。乳脂肪分は3.5%以上とこれも標準値。殺菌方法も上と同じく「130℃2秒間」。この牛乳はけっこうアイスチャイ向きです。安くて便利。

・ローソンセレクト「成分無調整3.6牛乳」・・・3.6% で、製造者はこちらも「雪印メグミルク(株)神戸工場 」となっていて、金額は若干「メグミルク」よりは安めかな。

・「農協牛乳」・・・これも「雪印メグミルク(株)」ですが、味が上記3つと明らかに違っていて僕のつくるチャイには不向きでした。

 同じ「雪印メグミルク」の製造でも、乳脂肪分や工場やブランドによって味が違うんですね。
 あとは、地域によって味が違うことを確かめてみることにします。例えば、九州、北海道、例えば大阪なら淡路島牛乳とか。

 

 

2018年11月1日(木)

<新潟『新之助』>

 先週、再度、新米「銀河のしずく」を求めて「おこめの美米庵」に行ったら、またまた「まだ到着していない」とのこと。月末にはなんとか来るようなことだったので、仕方なく別のものを物色。まだ、新潟のお米を買ってなかったので、「大粒で艶があり、コクと甘みに満ちた味」とあったし、お店の人の勧めもあったので、「新之助」を試しに1kg(660円)だけ買ってみました。

 さて、結果は・・・普通でした。特徴が見つけにくいというかインパクトに欠けるというかちょっと残念。相性ってむずかしい。なので、実験的に「ミルキークイーン」とブレンドして食べてます。

 と、気分が若干沈みがちになっていたところに、伊藤さんからメールが来ました。

「神原さんに食べて頂きたいお米を送ります。あさって着で大丈夫ですか?」

 なんと宮城県から産地直送のそれも新米を届けてくれるっていうではないですか!
 お米を送ってもらうなんて、学生時代でさえなかった経験です。(笑)
 そして、到着したのが10月28日の日曜日、ピンポ〜ンとチャイムが鳴り、「は〜い」と受け取りにハンコを押して小包を手にした印象は、2.5kgずつ2種類を送ってもらえると分かっていたけど、「5kgなのに意外とコンパクトだなあ」というものでした。いつもはスーパーでビニール袋に入ったものしか買ってなかったから。

 中を開けると「宮城県産ひとめぼれ」と「宮城県産つや姫」が入ってる!最高ですね!

「ひとめぼれは父が作ったもので、つや姫は他の生産者さんの作ったものです。」

 早速その日の晩ご飯に「つや姫」を炊いてみました。おかずは、ゴーヤチャンプルー、冷や奴、味噌汁、納豆。つやっつやのごはんに和食がよく合います。当たり前だけど美味しい!

 翌朝、お弁当用に少し水を控えて「つや姫」を炊いて、昨日のゴーヤのあまりを食べましたが、モチモチでこれも最高。

 お弁当の時間が待ち遠しい。これってすっごく贅沢なことです。

 

 

2018年10月30日(火)

<『紅茶スパイ』>

 久しぶりに本を買いました。
 しかし、こんなタイトルの単行本を買うのは、僕の周りにはたぶん僕しかいないでしょうね。(笑)「紅茶」と「スパイ」って繋がりそうにないもんね。それもノンフィクションだし。

 帯には、

「<ロバート・フォーチュン極秘活躍記>
 19世紀、中国がひた隠ししてきた茶の製法と種(タネ)を入手するため、英国人凄腕プラントハンターが中国奥地に潜入・・・。アヘン戦争直後の激動の時代を背景に、ミステリアスな紅茶の歴史を描いた、面白さ抜群の歴史ノンフィクション!」
 
 とあって、「どうやって英国人が鎖国中の中国に潜り込み、お茶の秘密を入手する事に成功したのか」という、僕が今までに読んだ本には書かれていなかったその方法が、この本には載っているんですねぇ。だから、すごく面白かったし、話のネタがたくさん手に入ったし、中国茶(というよりは半発酵茶)の聖地、武夷山に行ってみたくなりました。

 原作本は、2010年にアメリカ人、サラ・ローズというジャーナリストが当時の資料を読み漁って一冊の本にまとめたもので、2011年に翻訳され、今年2018年の4月には第6刷が刊行されているので、「紅茶好きなら読んでおきたい一冊」、とまあそういう本です。ただ、発行されてから7年も僕が買わずにほったらかしていたのは、¥2,400(+税)だったから、というそれだけの話ですけど。

 でも、読んでみて「買って良かった。」というのが今の感想です。

 今まで理解し難かった「東インド会社とは、どういう会社だったのか」が分かりやすく書いてあることと、「ヴィクトリア時代のイギリスとその植民地で活躍した植物学者の世界」から見た「お茶の世界」が理解できたことが、この本を読んでの収穫でした。

 今まで読んだ本だと、「イギリスは割高な中国からのお茶の供給を改め、自らが生産する事によって安価で安定したお茶の供給を実現できると考え、そのためには当時植民地であったインド・ダージリンに中国茶の苗木を植えるとともに、インド奥地・アッサムで中国の茶の樹に似た植物を発見して、ダージリン茶と同時進行的に品種改良していった結果、イギリスはもとより世界中に紅茶が広まったのでした。」という、1ページか2ページに満たない文章しかお目にかかったことはなかったんだけど、それを約270ページにまで広げて、いかなる方法で中国からインドへお茶の苗や種を持って行ったのかを「インディー・ジョーンズ」風の描写で展開してくれた本書はとても楽しくて、僕をさらにお茶好きにさせてくれたのです。

 今まで植物学的観点からお茶を考えた事がなかったので新鮮でしたし、中国の茶産地での風景描写(緑茶の産地:杭州と岩茶の産地:武夷山)も興味深く読めました。

 ひとつこの本に難点があるとしたら、それは「翻訳物」であることかな。欧米人の言い回しを日本語にすると、何を言ってるのか直で伝わってこないので、(僕だけかもしれないですが)何回か読み直しながら先へ進むことになります。

 ま、何よりも先に、紅茶の歴史に興味が湧かないと、この本読めないですけどね。
だから、僕の友達には勧めません。たぶん、興味ないから。なので、僕が噛み砕いて話をしてあげます。それが僕の役割でしょうから。

 

 

2018年10月26日(金)

<オオヤコーヒ>

 24日に書いたブログに登場した「料理男子」という雑誌(2011年とかなり前の雑誌ですが)に、「オオヤコーヒのおいしいコーヒーって何だ?」という記事があり、読み返してみたら結構、文章を書いた大宅さんにシンパシーを感じました。

 「おいしいコーヒー、実はカンタン。いいコーヒー豆を買えば、いいんです。」

 僕も真似して「おいしいチャイも同じ。いい茶葉を買えば、いいんです。」

 じゃあ、どこでいいコーヒー豆を手に入れるかは「近くの自家焙煎の店で、店主に相談してください。」と、これも簡潔。しかし、僕の家の近くの自家焙煎のお店は、一度買いに行って好みのお店じゃないことが判明したので、そういう場合はどうすればいいの?ネットで注文?しかし、「コーヒー豆の注文は大宅さんと出会う事が前提」らしい。じゃあ、出会うにはどうしたらいいのか?お店に行くしか無い!でも、場所は京都。もし、京都まで会いに行って僕好みの豆が焙煎できませんって言われたらどうすんの?

 ということで、こういう事に詳しそうな弟子のイソノ君に訊いてみたら・・・

 「神原師匠

 おはようございます。
 オオヤコーヒー(カフェ工船)、行った事はまだないですけど、とても個性的で芯を感じるところですね。お洒落な文脈には出てこないですし。
行きたいところリスト上位です。(ご一緒しませんか?)
美山にオオヤコーヒーを出すピザ屋があるとか。」

 ということで、「コーヒー飲んで、ピザを食べ」に行くことになりそうですが、来月後半の話となりました。

 ところで、前述のこの記事は途中においしいコーヒーの淹れ方とか出てるんですけど、最後に大宅さんの「結論」として・・・

 「本当は何g、何℃、何ml、何分、何秒、などといった数字でおいしいコーヒーを淹れることはできないということを知ろう。その日の気分や、腹具合、失敗の経験などによって、おいしいコーヒーは自分のものになっていく。」
 ということを書かれています。

 これも正論だとは思うんですが、この正論の裏側には膨大な注釈が付くことも考慮しないといけません。 僕はチャイのワークショップを開いているので、「そうとも言い切れない」と思っています。初心者がこれを鵜呑みにして「自己流でチャイを作ってもいいんだ」と思ってしまうと、その人はおいしいチャイを作るのに最低でも1年は掛かるでしょう。あるいは、その前にチャイを作る事を断念するかもしれません。つまり、この「結論」は、「コーヒーを自分のものにした人間だから言える事。」だと思ってください。

 チャイの初心者は、まずは僕の開くワークショップに参加して、僕の言う通りに「何g、何cc、何ml、何分、などの数字」で、チャイを作る事をお勧めします。これを10回ぐらい繰り返して「おいしいチャイ」に出会えなかったら、チャイとは相性が悪かったと諦めましょう。「それでもチャイが作りたいんだ!」という人は、独学で5年ぐらいやれば、自分のものにできるでしょう。

 

 

2018年10月24日(水)

<ミルキークィーン>

 先週、「おこめの美米庵」に新米「銀河のしずく」を買いに行ったらまだ入荷してなくて、じゃあどれにしよう?と迷い、「これ2kgください。」と「南魚沼産こしひかり」を買おうとして指差したら、どうやら僕の注文の仕方が悪かったみたいで、お会計で「『ミルキークィーン2kgで1,760円頂きます。」と言われ、そこで気がついた。2段ある棚の下を指差したつもりが、上を指してしまって、それが「滋賀県高島のミルキークィーン」だったというわけです。
 まぎらわしい看板の付け方をしていたので間違ってしまった!でも、まあいいや、「ミルキークィーン」はいつかは買おうと思っていたんだから。しかし、1kg880円だから2kgで1,760円。スーパーだったら5kg買える金額ですね、これ。

 さて、このミルキークィーン、なぜ買ってみようかと思ったのかというと、昔買った雑誌「料理男子」の特集で、「カレーに合う米を探せ。」と題したページがあって、このミルキークィーンが「香りや甘みがあるので、カレーの味がぼやける」し「カレーには不向き」と書いてあったから。
 それに、僕はカレーを食べる時に、カレーに合う、合わないでお米を選んだことがなかったので、(という前に安物しか買ってなかったから、カレーの時は、水を少なくして炊けばいい、としか考えてなかったので)カレーに合わないごはんてどんなんだろう?という興味があったからです。

 「これって柔らかいんですよね。」ってお店の人に聞いたら「そうですねぇ。柔らかいですけど、柔らかすぎるって思われたら水を若干少なめにするか、少し取り置いて、固めのお米とブレンドすると程よく食べやすくなりますよ。」って教えてくれました。

 翌朝、さっそくお弁当用にと思いお米を出して見たら、色が白い。ひとめぼれと比較したら明らかに白い筋のようなものが入っていて、かつ白い。で、1合きっちり計り、洗米してきっちり目盛り1まで水を入れ、炊きあがりのお米を食べたら、もっちもちでした。お昼に冷めたごはんをいただくと、餅米みたいになってて今までに無い食感でした。その晩、夕食に炊いて食べたら「もちもちで美味しい」とウチの奥さん。僕もそう思いました。

 しかし、お弁当にはもちもち過ぎると思ったので、新米じゃないけど、先日買った「ひとめぼれ」とブレンドしたら程よくなりましたが、普通に食べる分にはもちろんこのままの方がいいです。

 そして、今日の晩ご飯はカレー。ジャワカレー中辛を箱の説明書き通りに作って、このミルキークィーンを合わせてみたら・・・・全然おいしいじゃん!粒が立ってるし、柔らかくてもべちゃっとしてないし、やっぱり、雑誌を信用したらあかんね!

 ちなみに、この特集の「カレーに合う米はコレ!」と、「ササニシキ」「ななつぼし」「あきたこまち」を上げていました。

 

 

2018年10月22日(月)

<『エイリアン コヴェナント』>

 高田君、観たよコヴェナント。リドリー・スコットが求めて止まないもの。それは『2001年宇宙の旅』を超えること、かな。冒頭の宇宙船の描写には力が入ってます。僕には、ここだけで映画が終わっているように思えましたね。あとは観なくてもいいかな、ぐらい。

 毎度の如く、奇怪な電波に吸い寄せられるようにエイリアンのいる惑星に辿り着くという設定で、前回の『プロメテウス』からの続編になるように無理矢理ストーリーを展開するんだけど、全然あっけない結末で終わってしまうので、このあとどうするんだろうと心配にすらなりました。一作目に繋がらないじゃん、とか思いながら。

 前回の「人は誰が創ったのか?」というテーマを掘り下げるのかな?と思っていたらサラっと流して終わり。アンドロイドの描き方も意外性ゼロ。あとは、凶暴化したエイリアンが、次々と殺戮を繰り広げる場面になるんだけど、もうどうでもいいやって感じ。気持ち悪いだけですね。昔ほど情緒がないし。監督もエイリアン自体にはもう関心がないのかもしれないなあ。ま、ルドリー・スコットらしく、細かい描写は丁寧なので、もう一回ぐらいは観ようかな。

 あとね、プライムビデオで、「恐怖の岬」っていうのがあったので観てみました。グレゴリー・ペックとロバート・ミッチャム、監督がJ・リー・トンプソン。『ナバロンの要塞』の監督ですね。昔TVで観たような記憶がありますが、意外とちゃんとしたハリウッド映画でした。マーチン・バルサムとテリー・サバラスも出て来て、なんか得した気分でしたよ。

 今は「ナチス・ドイツの巨大建造物」というTVシリーズを観ています。第一回目は、大西洋の海岸線に造られた巨大トーチカ(ブンカー)の話。戦艦に使われる砲塔を海岸に据え付けて、その地下に弾薬を運び込み、砲塔までエレベーターで持ち上げて撃つという代物で、射程距離が37kmもあるので、イギリスまで届いてしまうという超強力な武器です。『ナバロンの要塞」もこれの一種ですね。しかし、こういうのをあちこちに作っている最中に、連合軍にノルマンディーに上陸され、あえなくドイツは敗れ去るわけですね。

 なぜこういうの観てるかというと、そのうち巨大戦車「マウス」というのが出てくるはずで、それを期待してるんですけど、高田君はこういうの興味ある?

 

 

2018年10月18日(木)

<反省猫>

 ネットで見つけた猫の写真で最近のヒットはこれですね。

反省猫

 これに似たような「反省猫」の写真はいっぱいあるんだけど、この猫は顔も見せず、その佇まいだけでニヤッとさせてくれるところが気に入っています。それに、タンカーらしき船の波しぶきも、年配の人が書いたらしい文字も、カップ麺が入っていたであろうレジ袋のくしゃくしゃ感もいい感じ。「昼のうどん」をひっくり返したその瞬間さえも想像できて、ずっと眺めていられる、そんな写真です。

 

 

2018年10月17日(水)

<『神原チャイ』早期の復活を!!>

 「神原さん

以前に、
神原チャイの茶葉を
品薄になる前に
まとめ買いした「やまなし」です。
ご無沙汰しております。

日々、
毎朝1〜2杯づつ
神原チャイを
そのまま
水と牛乳を加えるだけで
淹れて飲んでいますが、

私の舌が
完全に神原チャイに
「支配」
されてしまい(苦笑)、

なんだか
味が軽すぎて
Ja○a○が
飲めなくなってきました〜。。。

仕方なく、
毎日2回目に
淹れるチャイ用の茶葉として

比較的入手が容易な
LU○IC○Aで

久々に
アッサムCTCで
高めの茶葉を
買ってみたのですが、
740円/50g
もしました!!

自宅に帰って気づいたのですが
神原チャイの
倍の値段ぢゃん!!
しかも味、イマイチだし〜。。。(汗)

まだ、『神原チャイ』
未開封のものが2〜3袋はありますが、
もはや風前の灯火です〜。。。

神原さんのご意志で
何とかなる
もんではないですが、
『神原チャイ』の
一日も早い復活を!!
心より希望
しております。

―ところで
牛乳って大事なんですね〜。。。

北海道の震災の関係で、
業務スーパーの棚から
乳脂肪分3.9%の
「サロベツ牛乳」が
消えてから、

他の牛乳で淹れると
味が違う(薄い)気がして、
ちと苦労しました。

最終的には、
『そうか、味の濃さは
火加減じゃなくて
(↑サロベツ牛乳の時はかなりな弱火だった)
(「チャイの旅」にちらっと書いてあったように)
 色で判断するんだなぁ』
と気づいてから、

味も、なんとか持ち直してきた
気がしますの男より(感謝)―」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 やまなしさん、こんにちは。

 昨日カンテに確認したら、やはり、チャイ用の茶葉の入荷は11月にずれ込みそうだということでした。卸の方や大量に「神原チャイ」を購入されている方には、申し訳ないのですが、あと半月以上待っていただかなければならないようです。すみません。

 でも、他に最適な茶葉が見つからず(先日買ったキャンベルズ・ティーは、「神原チャイ」用のブレンドには適していませんでしたし、知人のスリランカ人にも連絡は取ってみたのですが、すぐには無理という返事でした)、僕自身もちょっと焦っています。

 なぜなら、あと半月後には東京でのワークショップが控えているからで、それ用の茶葉はなんとかキープしているのですが、販売用がちょっと心配です。ひとり一個でも1.6kg必要なので、う〜ん、準備できるかなぁ、というのが正直なところです。ま、予約注文していただいて、入荷次第郵送するようにしようかな、とか考えています。

 ですので、今日から、一般向けの茶葉の販売も休止して、予約販売になります。すみません。

 さて、チャイ用の牛乳のことですが、そうなんですよ、牛乳ひとつで味が変わるんですよね、不思議と。やまなしさんは、サロベツ牛乳をお使いだとか。ウチの近所にあるスーパー「ライフ」と「サボイ」には、パッケージ違いのものが置いてありますが、内容は全く同じで、年間平均乳脂肪分3.9%です。久しぶりに、これでチャイを作りましたが、僕には少し濃く感じました。やまなしさんは「神原チャイ」を作る以前からこれを使っているので、濃い牛乳に慣れてしまっていると思われるので、僕が作るチャイよりも濃くなっているんじゃないかなと想像されます。

 ちなみに、僕が牛乳を選ぶ時には、3.6あるいは3.7%以上と書かれたものを買っています。カンテの牛乳が「阿蘇牛乳」(3.6%以上)なので、これに慣れてしまい、この牛乳が僕にとっての「ニュートラルな牛乳」になっていて、いつもこれを基準に味の濃さを比較しています。さて、黒川乳業さんに聞いた話ですが、牛乳の乳脂肪分は、季節によって変動するので、3.6%以上と書いてある場合、冬場は牛が水をあまり飲まないので、3.9%になる場合もあるということでした。つまり、「サロベツ牛乳」の年間平均乳脂肪分3.9%というのは、4%を超える時もあるということなので、特濃牛乳に近いのかもしれませんね。

 チャイを作り続けていると、どんどんチャイが濃くなる傾向があります。これはカンテのスタッフも同じでした。でも、年齢を重ねて行くと、あっさり目のチャイに辿り着くんです。歳を取るとあっさり目のご飯が欲しくなるのに似ているのかもしれませんね。

 1日1杯のチャイに「神原チャイ」を3g使うとして、一袋40gなので13日分あります。2袋あればなんとか11月中旬まではしのげます。しばらくは、今まで通り1日1杯の「神原チャイ」で我慢していただき、1杯のチャイと真剣に向き合う事で、新しい「やまなしチャイ」に出会うかもしれません。(勝手なことを言って申しわけありません。)

 

 

2018年10月16日(火)

<資生堂『花椿』>

 サブカルチャー華やかなりし1973〜6年に学生だった僕は、阪急梅田駅1階の紀伊国屋書店に足しげく通い、映画、音楽、写真などを扱った雑誌を読み漁るのが趣味でした。音楽雑誌「ニュー・ミュージック・マガジン」と情報雑誌「プレイガイドジャーナル」は安かったので毎月買っていましたが、その他の雑誌は立ち読みがほとんどで、一旦書店に入ると1時間は出て来ない、そういうことをほぼ毎日やっていました。

 映画サークルで8ミリ映画(映像だけを編集して作品にする映画)を製作していた僕は、3年生の時に先輩に誘われて上映会に参加する事になり、先輩の友達の小寺さんを紹介されました。小寺さんは京都の美大の学生で、僕の先輩たちとは違う、かなり抽象的な作品を作っていたように思います。

 ある日、上映会の打ち合わせを京都の小寺さんの下宿ですることになり、訪ねて行った彼の部屋に積み上げてあったのが、「流行通信」と「花椿」のバックナンバーでした。雑誌好きの僕は「流行通信」は書店にあったので知っていましたが、「花椿」は噂には聞いていましたが見た事がなかったので、「ちょっと見ていいですか?」と、打ち合わせそっちのけで、「花椿」をずっと見ていたことを覚えています。
 内容的には「流行通信」と似たような構成で、当時の最先端のアーティスト達(写真家、イラストレーター、コピーライター、エディター、デザイナー&モデル達)が集められ、誌面を埋め尽くしていました。

 僕にしてみれば、そういう先鋭的な人達の才能にうらやましさを感じてはいましたが、わざわざ「花椿」を定期購読するまでには至りませんでした。「僕には関係ない人達」と思っていたのかもしれません。

 あれから40年、「チャイの旅」の出版を機に、思いもかけないところから『花椿』との接点が産まれました。この本はチャイに関心のある人達を少しずつ掘り起こしているのですが、その中に奥田さんという方がいて、以前にもこのコーナで書きましたが、「僕と一緒に『チャイの学校』というのをやりませんか?」と誘ってくれたのです。彼は東京で「カレーの学校」というのを受講したことがあり、そこでの楽しかった授業がチャイにも応用できるんじゃないかと考えたんですね。僕もその話は面白そうだとは思いましたが、「カレーの学校」ほど僕の中にチャイに関する事柄が整理されているわけではなかったので、とりあえず「初級編」だけやってみる事にしたのが、今年の6月でした。

 それから、数ヶ月が過ぎ・・・

「今日ご連絡したのは、資生堂の『花椿』という雑誌で、チャイに関する500文字程度のコラムを書いてくれる人を探している、と編集者から聞き、それはぜひ神原さんに! と思ったからです。」と僕にメールしてくれたのは、「チャイの学校:初級編」に、奥田さんがわざわざ東京から呼びよせて参加していただいた水野仁輔さんからでした。その上で「神原さんのサイトを紹介したところ、ぜひ、とのこと」だったと、単に「推薦したから」ではないということまでもメールしてくれたのでした。
 「えっ?『花椿』が僕に?ちょっと怖いなあ、ボツにされたらどうしよう。」というのがその時の僕の正直な反応でしたが、せっかくきっかけをくれたんだし、やらずに後悔するよりやった方がいいに決まってる、と思い原稿を引き受けたのでした。

 わずか半ページの記事ですが、花椿編集室の赤木さんと何度かのやりとりの後、ついに校了、印刷、そして発刊まで辿り着けました。ちっちゃな記事でも僕の友達なら喜んでくれるはず。ということで、ここでお知らせしているわけです。

 季刊『花椿:冬号』の配布場所は、資生堂チェーン店や蔦屋書店などです。

 配布場所はこちら

 お近くにあれば、無料ですので手に取ってご覧ください。原稿を書く上で協力していただいた菊池さんと小田さんに感謝します。ありがとうございました。いい記念になりました。

 

  

2018年10月15日(月)

<映画『宮本武蔵』全5部作鑑賞終了>

 面白かったです。2作目以降は「剣の道」に進んだ宮本武蔵が、闘いに挑まれ、闘いに挑むというハラハラドキドキの展開。しかし、「般若坂の決斗」にしろ「二刀流開眼」にしろ、どうやって一撃必殺の技を習得したのかとか、多勢を相手にする兵法を(独学にしろ)誰に学んだとかの説明(描写)が一切ないので、いきなり、超人の宮本武蔵が現れて来るので、そこがちょっと残念ではありましたが、やっぱり映画では時間が短過ぎるなあ、というのが感想です。まあ、それを描こうと思ったら全10作ぐらいになりそうだし、それをTVとかでやってもくどくなりそうだし、映画のクオリティには及ばないだろうと思うので、それは仕方がないか。

 しかし、この映画、「ファンタジー」ですねぇ。「剣を極める事によって人間としての高みを極める」という理想と、「殺される前に殺す」という現実の無常との格闘。闘い方が卑怯かそうでないかが、武士としての名誉に繋がる。名誉の為に「生か死か」と問う極限の「ファンタジー」。まるで、先日観た「硫黄島からの手紙」に登場する日本軍兵士の考え方と同じです。「名誉の死」などあるわけないのに。

 さて、この映画の見所はというと、闘う前の武蔵、闘っている最中の武蔵、闘い終わった後の武蔵とを描き分けた監督とそれを熱演する中村錦之助。刀を振り回して走り回る錦之助の演出と演技は鬼気迫るものを感じますね。
 それに加えて脇役陣がいいです。木村功、三國連太郎、江原真二郎、平幹二朗、佐藤慶、浪花千恵子、入江若葉、花沢徳衛、東野英治郎、川原崎長一郎、そして高倉健。健さんの小次郎は違和感あるかなと思ったけど、それほどでもなかったし、佐々木小次郎の人物設定それ自体が浮いてると思うので、他の役者がやっても同じような感じになったと思います。

 ところで、この『宮本武蔵』5部作を観ている間に、他にも2本映画を観ていまして、それは「砂の器」と「ラ・ラ・ランド」。両方ともプライムビデオの無料版。

 「砂の器」は、後半の無理矢理盛り上がる場面より、前半の刑事たちの捜査がよかったなあ。丹波哲郎と森田健作、自然な演技で話に引き込まれました。

 「ラ・ラ・ランド」は、よくある「元カレとの恋愛ドラマを思い出す映画」なんだけど、途中に入るダンスが不思議すぎて(カッコよくて)、あれが無かったらどうでもいい映画になってたかもしれませんね。それぐらい近年にない刺激的な場面でした。

 あっ、それから、今日は、ふぅ太8歳の誕生日です。おやつに奮発してトルコ産のドライイチジク(白)を上げました。あれっ、食いつきが悪い!おいしいはずなんだけどなぁ。しかたがないので、僕が代わりに食べました。



2018年7月5日〜10月12日までの日記はこちら



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