できるまで

第二章:カンテでの楽しかった日々

その3:雑誌「太陽」1984年6月号

太陽

 「カンテ」というのは不思議な仕事場で、普通なら、「仕事、行きたくないなぁ」とか思うもんだけど、そういうことをあまり思わせない職場でしたね。
 社長も店長もあまり怒るような人ではなく、バイト仲間もけっこう自由で親切な人が多かったので、話が合えば仲良くなれて、暇があれば仕事中でも話し込んだりして楽だったし、何よりも僕にとって「紅茶」は未開拓な分野だったので、毎日が「お茶の勉強」のようで楽しかったのでした。
 カンテに紅茶の本とか何冊かあったけど、それだけでは満足できなくて、ある時本屋で探していたら、お茶の特集をやってた「太陽」という雑誌が目に入り、早速購入しました。

この号(1984年6月号)は、かなり内容が濃くて
・表紙はやらせっぽいけど(こんな広い茶畑なら機械で摘んでるはず)、この時は「静岡の茶畑ってこんなに整然としてるんだ!」と思った。
・茶の起源から製茶の分類、日本茶からロシアの紅茶まで写真と図解でかなり詳しく解説してある。
・家庭でのティータイムを取材した写真、イギリスのミルクティー、中国の烏龍茶、ソ連(ロシア)のロシアンティーが貴重でした。
・国立民俗学博物館助教授の石毛直道氏と守屋毅氏の対談(ここでは、茶の起源から各地でのお茶の飲み方まで民俗学的な考察)が面白い。
・特集以外に「特別企画」として、茶店(チャイハネ)に集まる男たち」と題した大村次郷氏の写真と文が、ちょうどカンテっぽくてすごく参考になった。この「太陽」はことある毎に読み返し、カンテのニュースレターでも使いました。

 

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