できるまで

第一章:カンテ以前

その4:'60 & '70年代 懐かしの「ノスタルジックTV」

ノスタルジックTV

 大学時代、「神原はけっこうセンスのいい時と、とてつもなくダサい時と両方あるよね。」と先輩に言われたことがある。
 その時は、「この間、このLPを買ったんですけど。」ってカントリーロック(マーシャルタッカーバンド)のアルバムを聴かせた時でした。自分ではそれほど悪いとは思ってなかったんだけど、後年、そのアルバムを聴いて分かりました。「だっさ〜!」って。
 前回の「昭和特撮ヒーロー」はその僕の(でも、好きな)ダサい部分満載で、すごく人間的で笑えるんだけど、今回の「ノスタルジックTV」(メディアファクトリー)は、ちょっとセンスよく'60&'70年代のヒーローたちを扱っています。
「サンダーバード」「バットマン」「ウルトラセヴン」ていうのはメジャーだけど、「宇宙家族ロビンソン」「謎の円盤UFO」「プリズナーNo.6」っていうのは今の人は誰も知らないと思う。
 特に「プリズナーNo.6」は、当時でも同じクラス(50人ほど)に知っている人が友達ひとりとか、それぐらい知られていなかったぐらいマイナーだった。

 このムック本は、数人がチームを組んで、ライターも5人で手分けして資料を集め、内容を充実させています。特に面白かったのは、「TV証言台」と題したインタビュー集で、当時の声優、(日本語吹き替え版の)演出家、翻訳家、音響ミキサー、プロデューサーの話。
 僕は昔からこういう裏方の仕事にすごく興味がありましたね。本や雑誌の編集をやってみたかった、というのがずっとあって、だから「チャイの旅」を作ってる時とか、「ページネーション」と呼ばれるページの割り付けなんかを編集者に見せられた時は、「今、本を作ってる」っていう実感があって楽しめました。

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