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【亡霊怪獣シーボーズ】




ウルトラ怪獣シリーズ

BANDAI 2007 MADE IN JAPAN

Owned and Photo by kanbara

身長:40m
体重:3万トン

『ウルトラマン』第35話「怪獣墓場」(1967年3月12日放送)に登場。

宇宙にあるウルトラゾーンの中の、かつてウルトラマンに倒された怪獣の霊が漂う「怪獣墓場」と呼ばれる空間から、月ロケットにしがみついて地球に落ちてきた。科学特捜隊が怪獣墓場で遭遇した際には、「地球では見たことが無いのでどこか別の星で倒された怪獣」と予想している。高層ビルの屋上から飛んで怪獣墓場に帰ろうとするが、飛行能力が備わっていないため失敗。暴れたり科学特捜隊と戦う素振りも見せない事から、怪獣墓場に帰りたがっていることを察知した科特隊により、月ロケットでもう一度宇宙に帰す作戦が実行されるが失敗。そこに現れたウルトラマンも宇宙へ運んでやろうとするが、途中で力尽き墜落してしまった。再度、科特隊により月ロケットをウルトラマンの姿に変えた「ウルトラマンロケット」で宇宙へ帰す作戦が実行され、ウルトラマンの協力もあって無事成功し、怪獣墓場へと帰っていった。(ウィキペディアより)


監督の演出の狙い(今回はコメディタッチ)にもよるんだろうけど、このシーボーズは妙に印象が深い。街を壊すでもなく、ウルトラマンと戦うでもなく、ただ宇宙に帰りたいという一心でその辺をうろつくだけのシーボーズ。それを見かねた科特隊が怪獣を倒すのではなく宇宙に返そうと四苦八苦する、そういう物語。
他の回の監督が(当たり前だけど)ウルトラマンを描く「ヒーロー物」に徹しているのに対して、脚本の佐々木守と実相寺監督の回は怪獣の側からの視点で描いていく。かなり、ひねくれ者の発想だと思う。だから、監督同士で軋轢があったらしいと聞く。


【SIDE VIEW】



寂しげなシーボーズ。


【BACK VIEW】


かなり無防備な体勢です。




【泣くなシーボーズ】




「撮影時、実相寺監督の描いた絵コンテと違う、シーボーズが街を破壊するシーンが撮影された。それを知った実相寺監督は激怒しシーボーズの存在意義、そして『地球に迷い込んだだけ』という理由を説明し撮影を中断させたという。怪獣を愛し、怪獣にこだわる実相寺監督ならではのエピソードであろう。」(「怪獣wiki特撮大百科事典」より)


昨年末に、実相寺監督一周忌特別番組「異界への招待」があったけど、かなりメモ魔だという話が印象的で、「電車に乗った時、左右に見える建物で、許せない建物の数を左右に分けて数えて」ノートに記していたらしい。何のために?というよりは、それをしないと気がすまなかったんでしょう、たぶん。僕にもそういうとこありますから。





2008

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