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昨年の11月、今の職場のMさんに、話のついでに僕のやってる「チャイのワークショップ」の話をしたら、「別の課の人で興味のありそうな人を知っていますよ。」というので「じゃあ、一緒にお茶でもどうですか?」と誘ってみた。後日、仕事の帰りに、もう一人を加えた4人(後のふたりも同じくMさん)で曽根にある喫茶店「タンネ」で「おしゃべり会」が始まった。

カンテの話やウルフルズの話、お互いの仕事の話やお茶の話や友達関係の話、などなど。

もちろんワークショップの話もしたんだけど、「ワークショップに参加するにはちょっとハードルが高そう」なので、「じゃあ、お茶会を開いて僕がどんなことをするのかを見てもらうというのはどう?」と提案をしたら、「それなら参加してくれる人も多そう。」ということになった。

職場の近くに、「キッチンを安く貸してくれるところがある」と最初のMさん。まずはそこで何人かの人たちを集めて僕のいれたお茶を飲んでもらうことにして、その時にチャイに興味を持ってくれて、自分でもチャイを作りたいと思ってくれれば、それから「ワークショップ」の場所と人数を決めよう、とそういうことになりました。

さて、問題は、誰が人を集めるのか?

しかし、人生は不思議なもので、僕の周りの人の中には「人を集めるのが得意な人」がいつも居てくれるんです!新しい職場にもいました!その人(もう一人のMさん)も自分で人を集めて食事(料理)会とかしたことがあるらしく、「チャイ」も自己流で2年も自宅で作り続けていたとか。それは心強い!

まずは、僕の架空のお店「Cha Tea Chai」のメニューを作ってみました。

この中から好きなお茶を選んでもらい、その場で作っているところを見せながら、おいしいお茶を飲んでもらう、というものです。

このお茶会の参加費は1000円で時間は90分。

果たして、今年の1月の後半にその「お茶会」は開かれる運びとなりました。


お茶会の当日、仕事が早く終わった6人と一緒にキッチンに入り、手分けして道具をセッティング。チャイの道具一式と中国茶の道具と紅茶ポットは家から持って来て、カップ&ソーサーは備え付けのを利用。お茶菓子を広げて準備は完了。

まずは各自の注文を聞いて、僕がそれを話しやすい順番に作って行くというやり方。

最初は「マサラチャイ」を3杯・・・やっぱりチャイのインパクトを見せないとね。
お茶菓子は焼き菓子(クッキー)。
次は、「ダージリン」のミルクティーを2杯分。お茶菓子はイギリスのショートブレッド。
続いて、中国茶の「東方美人」を3人分。お茶菓子には黒糖かりんとう。

ひとまず全員にお茶とお菓子を堪能してもらって「おいしい!」の言葉をいただき、
仕事の都合で遅れて来た人二人を含めて8人でワイワイガヤガヤ。

フルーツティーにルイボスティー、高山茶にノンカフェインチャイ、カルダモンチャイに鳳凰単叢と次から次へとお茶づくし。終わったのは8時すぎでした。みんなに片付けを手伝ってもらったのであっという間に帰る準備ができました。

チャイにも関心を持ってくれましたが、それよりは中国茶が一番人気だったかな。

つぎなる「チャイのワークショップ」はちょっと無理そうだけど、みんなの「おいしい!」表情を久しぶりに見たので、それだけでまあいいか。

と、小雨の降る中、ガラガラと旅行バッグを引きずって家路に着く僕でした。

神原






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