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【コイン怪獣カネゴン-2】


バンダイ ウルトラ怪獣シリーズ 41

・ 身長:2メートル
・ 体重:200キロ
・ 特技:がま口吸引

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加根田金男が手に入れた、振ると硬貨の音がする繭に引きずり込まれて変身した姿。
お金を食べると胸のカウンターが食べた金額分カウントされる。(カードより)



【FRONT VIEW】


【SIDE VIEW】

【BACK VIEW】


バンダイ製のカネゴンを入手したので撮影してみました。かなり細部までリアルに再現してます。もう少し黄金色であれば申し分ないのですが・・・。

あと、微妙にかかとが浮き上がってるんですけど・・・。





《DVD「怪獣のあけぼの」鑑賞報告》

全編

後編

「怪獣のあけぼの」全12話は、俳優・寺田農(みのり)のこんなナレーションで始まる。

「かつて一人の画家がいた。画家は、夢とも現実ともつかぬ不思議な絵を沢山描いた。画家はやがて粘土や石膏やゴムなどを使ってたくさんの大きな生き物を造りはじめた。巨大なその生き物は怪獣と呼ばれこの地上に君臨する。画家の名前は高山良策。怪獣の父と呼ばれた男だった。」

このDVDは、亡くなる半年前まで怪獣を造り続けた高山良策という造形家(画家)にまつわるエピソード集です。怪獣の何が僕に影響を与えたのかを探るというこの「怪獣画報」のコーナーにふさわしい内容のDVDで、出会うべくして出会ったというべきでしょうか。
中身の濃いDVDでした。

今回は、このDVDに収録されている内容と感想を記してみたいと思います。(神原)


タイトルと内容と感想

第1話

大魔神現わる
大阪門真市にある「海洋堂」の社長・宮脇修一(以下敬称略)が、いかにして大魔神の全身像(4.5m)が海洋堂社屋に展示されるに至ったかを語ってくれます。「大魔神」三部作のカメラマン森田富士郎と特技監督黒田義之の苦労話もある。



第2話
ウルトラQ、そしてウルトラマンへ
昭和41年(1966年)、大正6年(1917年)生まれの高山良策はこの年48歳。
戦中、「東宝教育映画」に勤めていたころ特撮技術を学び、後に退社してアトリエを開きながらミニチュアセットの仕事をしていたらしい。その縁で美術の成田亨から声がかかり怪獣製作が始まる。特殊造形工房・アップアート工場長・倉方茂雄(ヒーローや怪獣にギミックを施し、独特な生命感を与える機電の先駆け的存在)の話が面白い。
このあと、M1号代表・西村雄次とフジアキコ隊員役の桜井浩子との対談も興味深い。



第3話
2匹の悪魔と怪獣殿下
東京都世田谷区砧にあった怪獣倉庫が今年(2008年2月)閉鎖された。
まだ閉鎖が決まっていなかった2005年5月、ウルトラシリーズ監督の実相寺昭雄がそこを訪れ、メンテナンス担当の打出親五と、そして円谷英二の孫・円谷一夫と昔話に興ずる。
2匹の悪魔とは、赤の怪獣バニラと青の怪獣アボラスのこと。バニラは首をすげ替えイモラに、アボラスはレッドキングの改造を前提に頭部のみつくられ、後にレッドキング復活のため首をすげ替えられた。奇遇にも両者の頭部だけが現在に残っている。



第4話
怪獣、無法地帯
真のウルトラ怪獣とは・・という命題に昭和30年生まれの評論家・池田憲章が熱く答える。
「カネゴンは一作で何かを成し遂げてる」という言葉が印象的だ。
美術・成田亨(元々は彫刻家)のウルトラ怪獣三原則 1)体の部分をこわしたりしない 2)怨念や妖怪的な怪物にしない 3)即物的な巨大化はしない 
そして、怪獣に命を吹き込んだ高山良策(元々は画家)。
不思議な出会いの二人です。



第5話
宇宙人襲来
今回は池田憲章が語る宇宙人特集。ケムール人、バルタン星人(高山の造形ではない)、ダダ星人(実現しなかった三面一体の頭部写真が見れた)、ジャミラ(悲劇の地球人)、ワイアール星人(未見)、ヴィラ星人(エイリアンっぽい)、ポール星人(人形劇っぽい)、シャドー星人等々、意表をつく宇宙人ばかり。
このあと、成田亨の後任・池谷仙克(のりよし)と高山利子の談話に続く。



第6話
怪獣日記
高山良策が残した日記をたよりに彼の足跡を追う。イラスト、制作中の写真、プライベート・フィルム、飯島監督&池谷の談話、アトリエで子供に怪獣を楽しそうに見せる高山の姿が印象的。



第7話
地球人は宇宙の敵
1972年に公開された円谷プロ創立10周年記念作品「怪獣大奮闘 ダイゴロウ対ゴリアス」にまつわるエピソード。監督はウルトラQから演出に参加していた飯島敏宏、怪獣デザインは成田亨の後を受けた池谷仙克、造形はもちろん高山良策。フランス映画「僕の伯父さん」風な脚本を怪獣と掛け合わせて出来たユーモラスな作品(らしいが、今では観る事ができない。)
もうひとつのエピソードは1971年公開の「シルバー仮面」。第1話、第2話を担当した脚本家佐々木守と監督実相寺昭雄の関わりと高山良策の日記からのエピソードを語る。



第8話
ピープロの日々
第2次怪獣ブームの火付け役「宇宙猿人ゴリ」(ピープロダクション製作/1971年)を大月俊倫(アニメ・特撮・映画プロデューサー)が熱く語る。
あと、高山利子夫人の回想が続く。この頃、公害怪獣というのが流行ったらしい。
その後の「猫科ヒーローの時代」へと話は続く(が、全く観てない)。
「怪傑!ライオン丸」が面白いらしい。この辺りは、どうでもいい話。



第9話
怪獣の遺伝子
高山良策の造った怪獣の復元を目指すM1号代表・西村祐次のインタビュー。そして、もうひとりの遺伝子・原口智生(特殊メイク、怪獣造形、映画監督)の仕事に迫る。彼の造った平成大魔神の迫力はすごい。ウルトラシリーズの造形写真集が見てみたい。



第10話
池袋モンパルナス(前編)
高山良策のルーツを探る。あらゆる芸術に関係していた人達の集った「池袋モンパルナス」と呼ばれた街を通して、戦前、戦中、戦後を生きた画家たちの「こころざし」を探る。
戦後14歳で画家を夢見て上京した高山良策が出会ったものとは・・・・。



第11話
池袋モンパルナス(後編)
高山良策とシュールレアリズムとの出会いを、土方明司(平塚市美術館学芸員)と土田農(俳優)と実相寺昭雄(監督)の3人がアカデミックに語る。シーボーズの原典がそこにあった。高山良策の想いとは何か・・・。



第12話
怪獣ふたたび
高山良策が亡くなったのは1982年7月27日。80年頃作られた「シルバージャガー」のパイロット版を最後に怪獣制作から身を引いたあと絵画に専念するはずだったが、亡くなる半年前に、突然自分の造った怪獣のうち7体のミニチュア(30センチ高)を作り始めたという。「かつて怪獣少年だったファンたちが成人してもアトリエの訪問を断たないため、彼らに見せるためのものだった。」(ベストブックより)という。
ペギラ・カネゴン・ケムール人・ラゴン・ガラモン・レッドキング、そしてギエロン星人。
テレビに登場した着ぐるみとは少し違う細身のその怪獣達のなんと表情の豊かな事。

「アトリエの片隅で眠りにつく夢の贈り物は、未来の怪獣ファンへのメッセージでもある。」(ベストブックより)




今、僕は、怪獣は大正生まれの人が造ったのだということに驚嘆しています。(神原)



2008

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