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【宇宙ロボット・キングジョー】

タイムスリップグリコ・シリーズ

『ウルトラセブン』第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、
第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」に登場。
・ 別名:宇宙ロボット
・ 身長:55メートル
・ 体重:4万8000トン

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ペダン星人が作ったスーパーロボット。10万トン級以上の船を簡単に持ち上げる強靭な腕力を誇り、額から破壊光線を出す。ウルトラセブンのあらゆる攻撃にもびくともしない頑強な金属を使用し、さらにバリアー能力もある。体は4つに分離することができ、各パーツが飛行・潜水可能で空中や海底を移動する。(ウィキペディアより)


この回が放送されたのは1968年1月7日と14日。この回を最後に僕の記憶からは「ウルトラセブン」が消えている。観てないのか記憶にないのか、ま、その両方なんだろうけど。
でも、まだこの頃は中学2年だから高校受験に備えて勉強をしていたわけでもないしなあ、ということでしばし考えた。
答えは「サンダーバード劇場版」にあった。このDVDの中で製作者と監督の解説があるんだけど、「出し惜しみをしてはダメ」という言葉があったのを思い出した。
そうなのだ。「ウルトラセブン」は
出し惜しみをしていたのだ。
少年が観たかったもの、それは特撮なのだ。
「ウルトラマン」の時は、怪獣がすぐに出てきたから、ワクワクしながら番組を観ていたと思うんだけど、「ウルトラセブン」ではなかなか怪獣もセブンも出てこないのだ。番組の2/3が経過した頃からやっと宇宙人の姿が現れセブンと闘うんだけど、子供としては「もっと早く出してよ!」なんだよね。話なんて、どうせ地球侵略を企む宇宙人とウルトラ警備隊のからみなんだろうし、僕はそんな話が聞きたくてセブンを観てたんじゃないし。
極端な話、番組の最後の(特撮のある)5分間だけ観ていたような記憶もあるぐらい。

こうやって、僕のような(平均的な)少年は怪獣ブームから去っていったのでしょうね。


話は変わるけど、今改めてこのキングジョーの回を観直してみて感じた事がありました。
妄想の極地ですね、これ。
四つの飛行物体が合体してロボットになり、ウルトラセブンを上回るパワーと武器で暴れ回る、というストーリーだけど、どうみても飛行物体は紐で吊るされてるし、キングジョーはロボットなのに(着ぐるみだから)身体の表面がやわやわ。分離する時の速度が「おそっ!」。
それでも見終わったあとは、上のフィギュアのような壮絶なバトルを思い浮かべるのです。
闘え、キングジョー!頑張れ、セブン!!
日本人は寛大なのです。少々の見苦しい点は「なかったことにしよう。」なのです。
ま、西洋人には理解できないでしょうけどね。


この話が放送された時点では「キングジョー」の名称は存在せず、本編では「ペダン星人のロボット」と呼ばれていた。ソフトビニール人形発売に際し、名前が無いのはまずいということで、「キングジョー」と命名された。ちなみに、名前の由来については脚本の金城(きんじょう)哲夫の名を採ったというものと、金城の父のあだ名から採ったというものの二つの説がある。(ウィキペディアより)


ところで、この宇宙ロボット・キングジョーが何の疑いもなく怪獣に分類されるのはなぜだろう?と考えた。そしてその答えは「着ぐるみ」にあると僕は推測する。
ゴジラが現れるまで、映画に登場する恐竜たちや宇宙人は、西洋人の呼び名である「怪物=モンスター」だった。
ゴジラは予算の都合で人間が入る事になった「着ぐるみの怪物」。でも、「怪物」というよりは動物=獣に近かったので、それを誰かが「怪獣」と呼んだのでしょう。それ以後映画に登場する「着ぐるみの怪物」はすべてが「怪獣」になったのでした。その後、テレビ「ウルトラシリーズ」が毎週放送されることによって「怪獣」という言葉が定着したのです。これは日本独自の文化でしょうね。宇宙人でもロボットでも、それが「着ぐるみ」であれば、日本人にとってそれらはすべて「怪獣」なのです。

無理やりな解釈でしょうか?


さて、下の写真を撮影したのは今から5年前。まだ、怪獣よりウルトラセブンに思い入れがあったので、キングジョーは微妙にピントから外れてます。

しかし、この水しぶきの表現、すごいです。
ちなみにこの場所は神戸港です。





2008

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