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今回は「ウルトラQ」の40年後の発見(寸評)です。


その前に、「ウィキペディア」でおさらいを・・・

「ウルトラQ」は、アメリカのSFTVドラマ『アウターリミッツ』(1963年〜)や『トワイライトゾーン』(1959年〜)を意識して作られた特撮SFドラマです。宇宙からの謎の物体とか時間が止まる話とか、子供がワクワクするような話ばかりで、四次元なんていう言葉が出始めたのもこの頃だったように思う。

本作は当初、『UNBALANCE』(アンバランス)というタイトルで制作が決定し、1964年9月から撮影が始まり、1966年1月の放送までに全28話全部を製作済みだったという。

ゴジラ映画で世界に名立たる円谷英二が特撮技術を監修することが売りであり、国産初の本格的SF怪奇ドラマシリーズとして撮影が進められた『UNBALANCE』だったが、TBSサイドの意向により怪獣路線へと変更を迫られることとなり(円谷=「怪獣」特撮という世間の認知度によるものと考えられる)、同時に番組タイトルも『ウルトラQ』へと変わった。

『ウルトラQ』というタイトルは(東京オリンピックの際に体操競技の難易度を示す言葉から一般的になった)当時の流行語「ウルトラC」からヒントを得、「Question」の「Q」を付加したものとされている。

一部のエピソードについては、本放送開始時にはまだ完成には至っておらず、1966年1月半ばまでダビング作業が行われていたことが、近年になって判明した)。制作者側の意図通り、本作は大反響を呼び、ほとんどの放送回で視聴率30%台に乗る大人気番組となった。複数の社から発売された本作のレコードも初版3万枚が短期に完売し、最終的にはミリオンセラーを記録するヒットとなった。

主人公は万城目(まんじょうめ)淳(星川航空パイロット)、戸川一平(パイロット助手)、江戸川由利子(毎日新報報道カメラマン)の3人で、毎回彼らが遭遇する不可思議な事件を描く。1966年(昭和41年)1月2日から同年7月3日まで、TBS系で毎週日曜日19:00 - 19:30に放送。

「これから30分、あなたの眼はあなたの身体を離れ、この不思議な時間の中に入っていくのです。」という石坂浩二のナレーションが懐かしい。

「ウルトラマン1966(ビジュアルブック+DVD)」より



放映順 タイトル 寸評
第1話 『ゴメスを倒せ!』 初回からいきなりゴメスという怪獣が出てくる。が、ゴジラに角や牙をつけて鎧を着させたような変な怪獣です。ちょっとよろけるシーンがあった。
第2話 『五郎とゴロー』 キングコングを模した巨猿ゴローの手に五郎が乗るシーンは、まさにキングコングの真似です。クレーンに腕の作り物を被せているだけだけど、これ、やりたかったんだろうなあ。
第3話 『宇宙からの贈りもの』 熱狂的なファンの多い、ナメクジの化け物ナメゴン登場。
崖から落ちるシーンが間抜けでかわいい。
第4話 『マンモスフラワー』 東宝系のサラリーマン映画に出てくるような人達の会話が時代を感じさせます。マンモスフラワーは怪獣ではないのでインパクトは薄い。
第5話 『ペギラが来た!』 製作されたのは14本目。この作品から美術スタッフが入れ替わり、本格的なウルトラ怪獣が登場することになる。ペギラはその第1号。デザインは成田亨、造形は高山良策。
第6話 『育てよ! カメ』 カメが99cmになったら竜宮城へ連れていってくれるという話は子供っぽくていいなあ。大亀ガメロンと名前はついているけど、単に大きな亀を登場させただけで全然怖くない。
第7話 『SOS富士山』 15年前に富士山の樹海で行方不明になった少年タケルがターザンと化し、吉野のお池から吹き出した岩石怪獣ゴルゴスと闘う。こんな話を真面目にストーリー展開するから面白い。ラストが変。
第8話 『甘い蜜の恐怖』 モグラの怪獣・モングラーの後足が長過ぎて違和感がある。着ぐるみだからしかたないけど、もうちょっとなんとかならなかったんだろうか。
第9話 『クモ男爵』 「007は二度死ぬ」に出ていたボンドガール若林映子を発見!
さすがにオーラがある。
第10話 『地底超特急西へ』 靴磨きの少年・イタチが江戸弁でしゃべる。靴磨き代50円。
M1号というガッツ石松のような顔の人工生命が出てくる。
演出はお粗末だけど、展開にはなんとも愛嬌がある。
第11話 『バルンガ』 風船の怪獣というのに無理がある。面白くなさそうなので、未見。
第12話 『鳥を見た』 鳥の着ぐるみが主役なので見る気なし。
第13話 『ガラダマ』 ガラモン登場。いつみても可愛い演技だぞ、ガラモン。死ぬ時に口からよだれのような液体を出す。汚いぞ、ガラモン。
第14話 『東京氷河期』 ペギラが南極から北極に移動中に東京に立ち寄って街を破壊するって何か恨みでもあったのか?
第15話 『カネゴンの繭』 落ちているお金をネコババする主人公というのが情けない。
カネゴンになった自分を元に戻す手伝いを、友達に150円で依頼するのもすごい。最初200円と言われたのを値切った。
第16話 『ガラモンの逆襲』 ゴジラ映画によく出ている名優・平田昭彦がゲスト出演。
いいなあ、平田さん。画面が締まる。
第17話 『1/8計画』 人間を1/8にするというまさに妄想的なストーリー。突飛な展開も妄想にふさわしい。
第18話 『虹の卵』 演出があまりにトロいので途中で観るのを止めた。
地底怪獣パゴスも迫力なかったし。
第19話 『2020年の挑戦』 パトカーよりも早く走れるケムール人登場。
走り方が独特で、誰でも真似したくなる。あなたでも。
第20話 『海底原人ラゴン』 子を想う母の愛がテーマなんだけど、展開がまどろっこしい。
はようせんかい!
第21話 『宇宙指令M774』 「私の名はゼミ」としゃべる一条貴世美(ルパーツ星人ゼミ)役の水木恵子が美しい。レギュラーの3人が船内で「ばば抜き」をして遊ぶのが時代ですね。
第22話 『変身』 巨人になった男が村を襲うシーンでは、作り込んだ石垣や畑等が印象深い。しかし、大男だから「雪男」というのはどうかと思う。
第23話 『南海の怒り』 ミクロネシア群島のコンパス島(そんな島はない)の住民を日本人が演じるのは無理があるけど、現地の言葉は笑える。通訳もいる。みんな半袖なのに主人公はジャケットを着込んでいる。もしかしたら、寒いのかも。
第24話 『ゴーガの像』 007(スパイ)映画の真似なのがモロわかり。セットがショボイ。自動ドアが開く時、ガラガラと音を立てるのは貧乏臭いぞ。
第25話 『悪魔ッ子』 催眠術のかけすぎで、幽体離脱した子供の魂が彷徨い、次々と人を殺していくというストーリー。これは怖かった。
第26話 『燃えろ栄光』 ダイナマイト・ジョーという名のボクサーが、試合をする前に超深海に生息するアリゲトータスという生物にお伺いを立てるという設定がナイス。ラストは何の説明も無く終わる。ひどい!
第27話 『206便消滅す』 超音速旅客機206便が未知の空間に紛れ込んだ。そこに出てくるアザラシの怪獣は「トドラ」という。どっちやねん。
第28話 『あけてくれ!』 「蒸発人間」がテーマのこの作品は、あまりにも暗くて子供に不向きだとしてお蔵入りになり、再放送時に公開された。
ほんとに暗い。ゲストで、死神博士こと天本英世が出演!



このコーナーを読んで「ウルトラQ」のDVDを借りて観てみようと思われる方がいるかもしれませんが、止めておいた方がいいでしょう。こういう世界が好きじゃないと観れません。

でも、どれか1本でも観てみたいという方には「カネゴンの繭」をお奨めします。
これは誰が見ても傑作です。近くのツタヤにあればいいですね。(神原)




2008

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