カンテ写真部

その16

photo & text : kanbara



< インド/デリー 市内 1990

デリーのエンポリウム(政府の物産店)での1枚。神様を奉っているのでしょうか?

2度目のインドでの仕事は、デリーでの買い付けから始まりました。
<各州政府物産店街 >や<セントラル・コテージ・インダストリーズ・エンポリウム>という場所に、絨毯・銀細工・絵画・装飾品・布製品など、インド各地の手工芸品が集められているので、めぼしいものがあれば先に買っておくのです。定価で売ってるので割高ではありますが、作られている現地に出向いてもいいものに出会わなかったりするので、見つけたら買っておくのがカンテ流です。

「カンテだから安物ばかり置いている」と勘違いされている人がいますが、安いものは50円のペンダントトップからありますが、最高12万円のサリーを売っていた事もあります。(売れなかったですけど)

ホテルでも民芸品は売っていますが、そちらは西洋人向けの価格になっているので、販売用には買いません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

物産展の外で商売をしている人達もいます。その人達は、州に公認された人達ではないでしょうけど、インド人はそんなことおかまいなしで、いたるところで店を開いています。

自転車にできるかぎりのかごを積んで(ぶらさげて)いるこのおっちゃんはたぶん近くに住んでるんでしょうね。

自転車の車止めの石が面白い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

買い物をする時には、インド人ラジューの案内に従います。手紙で井上さんに指示されたんでしょう、僕たち(僕と木村さん)に出来る限り商品を見せて、納得のいくまで買い物のアドバイスをしてくれました。
ただ、困ったのは、彼が僕たちの欲しい物を買う時に店主と交渉してくれるのはいいのですが、物を1個買うのでもいちいち交渉して、ひどい時には300円の物を買うのに30分も粘るのです。
「そんなの値切らないでいいから別のところへ早く行こうよ。」とは言うのですが、「いや、もう少しまけてもらうまでは行かない」とがんばるのです。
でも、本気で僕が怒っていると分かると、とすぐに話を切り上げてはくれましたけどね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここの路上でもチャイ売りのおばさんが店を出していました。地べたにシートを敷いて、チャイの道具を並べて作っていました。ほんとにチャイはどこにでもあります。(おばさんは珍しいけど。)
でも撮影した形跡がないので、ここのチャイはまずかったのかも。








表紙へ


" New Canbara Magazine " copyright (c) 2015 All rights reserved.