カンテ写真部

その18

photo : ikegami & kanbara
text : kanbara



<スリランカ ゴール 1983の2

ホテルのオーナーとその奥さんとの記念写真。

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12月29日(木)

7:30 朝食
9:00 海岸を散歩しながら撮影。
12:00 ピンチョウさん(『LONG BEACH COTTAGE』のオーナー)にゴールのホテルを教えてもらい、荷物をまとめて、池上君と二人で駅へ。
13:00 インドゥルワを出発。
14:30 ゴール着。
駅を出るとすぐ、コロンボで銀行員をしているという青年が近寄って来て話しかけられる。
すぐ、ウソと分かる。
相手にしないのにしつこく話しかけてくる。宿泊先が決まっていると何回言っても「知ってる宿があるからそこへ行こう」と言う。
あまりしつこいので、ピンチョウさんに描いてもらったホテルの地図と名前を見せると「連れて行ってやる。」というのでついて行ったら別の場所だった。
「ここじゃない!」と言ってもまるで通じない。
しかたなく、このバカを振り切って、民家のじいちゃんに場所を訊いたら親切に教えてくれた。

『アタパトゥ・ワラウワ』というのが、そのホテルの名前。坂を上がった所にあった。
全然ホテルらしくない、金持ちのデカイ家、という感じ。
門から50mぐらい入った所に玄関があり、昔学校にあったようなベルをカランカランと鳴らすと中に入れてくれる。

オーナーの案内でロビーに入ると、中は雑誌に出てくるようなコロニアル調ですごかった。
料金を前もって聞いてなかったので少しビビったけど、1泊250Rs.(2,500円)、ディナーは一人75Rs.なので安心した。

これがロビー

僕らの泊まった部屋は天井も高く、キングサイズのダブルベッド、机、鏡台、天井扇、ビデ付きのトイレ、それになぜかデカイ金庫もあった。
机の上にはボイルドウォーターの瓶、椅子にはきれいなクッション。言う事無し。
ゴールの街から少し山の方へ登ったところなのでかなり涼しいし、中庭には芝生もあり、以前からこういう所に泊まりたかったこともあり、現実を目の前にしてもワクワクしていた。

16:00 ウナワトナビーチへ。
ここは井上さんから「写真を渡して欲しい人が居る」というので来たんだけど、結局見つからず、きれいなビーチだったけど白人だらけだったので面白くなかった。
17:00 『アタパトゥ・ワラウワ』に帰って来て、「What time do you serve meals?」と訊いたら
逆に「何時がいい?」と聞き返され、「7時」と言う。
18:00 じいちゃんが中庭でカクテルを作ってくれた。
酒がまわって来て、日が暮れて来て、いい気分になって、ベラベラと通じない英語をしゃべってしまった。
19:00 ディナーは、大テーブルに僕ら二人とじいちゃんと3人だけ。宿泊しているのは僕たちだけのようで、貸し切り状態。

テーブルの上には、板と布地で作った手動式扇風機が天井から吊るしてあって、ひもを引っ張ると前後に動いて風が来る仕掛け。これを『Punkah』と呼ぶ。

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『PUNKAH FAN OVER DINING TABLE』

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これが、その晩のメニュー

パパイヤを食べ終わったら・・・・

目の前の大きな楕円形の皿にCountry riceを給仕の人がよそってくれて、その上に4種類のカレーを次々に盛って食べるんだけど、
「手で食べてみろ」というので、じいちゃんを真似て、具とご飯をぐっちょぐっちょに混ぜて食べた。

魚のフライがとてもおいしくて、その他の料理も味付けが素晴らしく、辛いけどおいしい。

ヨーグルトがまたおいしくて、名前を訊いたらバッファローの乳だと教えてくれた。

食事が済んだら水の入ったボウルで手を洗い、石けんをつけてもう一度洗う。

食後の紅茶が、またおいしい。
なんていう種類ですか?って訊いたら

と書いてくれた。(カタカナはもちろん僕)

地図を見てみると、『ハプタリ』は紅茶で有名な避暑地ヌワラエリアの南東にあった。ウバ州かも。

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食事のあとは雑談。
英語は苦手だからはやく切り上げて部屋に戻ろうと思うんだけど、話をしないともったいないとも思って片言英語で話していたら、部屋の中のものをひとつずつ説明してくれ、最後には台所まで見せてもらって「ありがたい!」の一言でした。

ロビーのテーブルでオーナーのじいさんと話をする・・・
いかにも「・・・らしい。」雰囲気がGOOD。

これで、夕食がひとり75Rs.(750円)!安過ぎ!
一泊のつもりで来たけど、こんなのもう一泊しないともったいない!ので、
「Can I extend my stay for another night?」
「O.K.」

21:00 就寝
翌々日の午前中撮ったのが、一番最初の写真です。







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