紅茶の講座 12


TGFOP

僕が勝手に「世界最高のアッサム紅茶」と思い込んでいる、それが「Fortnum & Mason」の<Assam TGFOP>です。

まず最初にイギリス本社のHPに飛び、「Assam」を検索してみてください。

右側の「Popular Choices」の上から二番目を選んでクリック。(安いからといって、一番上の「Assam Superb」を選ばないように。全くの別物です。)

これが、アッサムの「ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー」つまり「TGFOP」です。

1ポンドは、約160円。この缶は125g缶で12.5ポンドなので、計算すると2,000円となりますが、安い!!
これを日本で買うと3,888円!!買えない!!というか、買いたくない!!ばかばかしくて。


僕は紅茶が好きだけど「紅茶だったら何でも好き!」というわけでは、もちろんありません。
中でも「アッサムが好き!」だけど、アッサムほど当たり外れの多い紅茶も珍しい。
今まで、色んなブランドものやノーブランドもののアッサムを飲んで来たけど、「おいしいアッサム」に巡り会える確率は非常に少ないのです。

その点、フォートナム&メイソン社の「アッサムTGFOP」は、いつ飲んでもおいしい。


2ヶ月ほど前、紅茶仲間の星合さんと話をしていて、彼女のお父さんが「イギリスへラグビー観戦に一ヶ月ほど行ってる」ということを聞きつけたので、「だったらお土産にフォートナム&メイソン社のアッサムを買って来てもらったらいいのに。おいしいよ。だけど間違わないでね。必ず『アッサムTGFOP』を買うようにって。もし買えたら、僕にも少しお裾分けしてください。」って。

そして先日、そのお裾分けが届いたんです。

この昔ながらの撚り方の茶葉がいかにもおいしそう。長いものは3cmほどもある。特に、白い新芽(芯芽)の部分を「チップス」と呼びます。よ〜く見るとその芯目には産毛が生えており、そこに香りの成分が含まれているため、おいしい茶葉にはこの芯目がたくさん入っているんですねえ。金色に輝く芯芽=Tippy Goldenなのです。

「Flowery Orange Pekoe」とは、その芯芽の直近の柔らかい若葉のこと。その次の若葉を「オレンジペコー」と呼びます。

つまり、「Tippy Golden Flowery Orange Pekoe」とは、「香りの芯芽と土の栄養分をたっぷり吸い込んだ一番上と二番目の若葉を摘んで作った茶葉」のことなのです。


この「アッサムTGFOP」、ちゃんと作らないと本領を発揮してくれません。

温めたポットにきっちり6gを計っていれ、300ccのお湯を注いできっちり3分蒸らします。

ミルクもミルクパンで人肌(より少し熱め)に温めておきます。

温めておいたカップ(二つ)に注ぎきり、ミルクをたっぷり注いで飲みます。砂糖は好みで。

ああ、しあわせ。

二杯全部僕が飲みます。

下が、出がらしです。茶葉が揃っています。それに大きい。

あなたのお友達で、イギリスに行かれる方がいましたら、必ず声を掛けてみてください。

「フォートナム&メイソンへ行って、アッサムTGFOPを買って来て!」と。

2,000円で至福の時が味わえるのです。

安いものです。

くれぐれもティーバッグを買わないように。

中身は同じでも、作り方で全く味わいが変わってしまうので。


(神原)




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