[今日のチャイ:総集編 ]
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2020年5月4日(月:祝)
<今日のチャイ56・・前田さんのルフナ2>
先週の木曜日の続きで、前田さんから頂いたアッサムCTC(サンプル)の試飲です。
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アッサムCTC紅茶(BP1):3g |
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ブリタの浄水:120cc、大地の響き(いかるが牛乳:乳脂肪分3.5%〜):100cc |
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鍋に水と茶葉を入れ3分煮て、牛乳を加えてから3分煮る。 |
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IH調理器。手鍋は16cmのホーロー。三温糖5g。 |
このCTC紅茶は粒が小さい。一般的に、粒の小さい物は香りがほとんどありません。ティーバッグのブレンド用として作られているようなので、これでいいんだと思います。
この「BP1」も自己主張しない茶葉で、香りも味も印象が薄い。でも、逆にブレンドしやすかったりします。一応リストには入れておこう。
2020年5月5日(火:祝)
<今日のチャイ57・・前田さんのルフナ3>
前田さんから頂いたもうひとつのルフナのサンプルの試飲です。等級はFBOP(Floweryな=香りのよいBOP)という意味ですね。
BOP(Broken Orange Pekoe)とはいっても、ディンブラなどの高地産茶のBOPとは大きさがまるで違っていて、かなり大きめなタイプです。今の「神原チャイ」に使っているのとほぼ同じサイズだというほうが分かりやすいかな。
これ単品だと、「チャイにするには値段が高いです。」という前田さんのアドバイスがあったので、最初からCTC紅茶をブレンドして飲んでみました。
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ルフナ紅茶(FBOP)とロイヤルミルクティーブレンド:3g |
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ブリタの浄水:120cc、大地の響き(いかるが牛乳:乳脂肪分3.5%〜):100cc |
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鍋に水と茶葉を入れ3分煮て、牛乳を加えてから3分煮る。 |
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IH調理器。手鍋は16cmのホーロー。三温糖5g。 |
う〜ん、美味しいですね。やっぱりCTCの大粒とルフナのBOPのブレンドは、僕の定番になりつつあります。嫌味がない。これに尽きます。薄くもないし、濃過ぎることもない。これで安かったら文句無いんだけどなぁ。(笑)
とりあえず「神原チャイSP2」の候補に置いておこう。
2020年5月6日(水:祝)
<今日のチャイ58・・アイスチャイの作り方>
今日は、アイスチャイ(4杯分)の作り方を細かく説明してみます。アイスマサラチャイも同じ作り方でできます。
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神原チャイ、あるいは(神原ブレンドの)マサラチャイ:12g |
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ブリタの浄水:250cc、セブンイレブン牛乳(乳脂肪分3.5%〜):400cc |
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鍋に水と茶葉を入れ沸騰させてから2分煮て、牛乳を加えて沸騰させてから4分煮る。 |
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ガスコンロ。手鍋は16cmのホーロー。三温糖24g。 |
※三温糖はアイスチャイの場合一人当たり6gですが、甘党の人は7gにしてください。冷めると甘く感じなくなるので。
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水が沸騰したら少し火を弱め、写真のような感じ(真ん中は静か目で周りに泡が出るぐらい)で2分煮ます。
杯数が増えても、この茶葉を煮出す時間は2分で大丈夫です。 |
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牛乳と砂糖を足したら強火にして、溢れる前に火を弱くして、少しポコポコと泡立つぐらいの時点の写真です。ただし、このまま放っておくと膜が張るので、時々混ぜてください。
全然泡が出ないとダメだし、出過ぎるとあふれるので、ここのコントロールができる人は中級者だと思っていいですね。(笑)
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ガラスポットを使う場合は、必ず耐熱かどうかを確かめてね。100均とかのはダメですよ。(実は僕は100均で買ったあとで耐熱じゃないと気づいた。今回使ったのはダイエーで300円弱のもの)
ボウルにガラスポットを置いて周りに氷を敷き詰めて水を足します。(ってそれぐらい誰でも分かる!)
チャイが出来たら必ず急冷してください。自然に冷えるまで待ってたらチャイがマズくなります。10分ぐらいで冷めます。
しばらくすると、牛乳の膜が張るので、スプーンで取っておきましょう。 |
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冷めたら蓋をして冷蔵庫へ。1日寝かすとおいしくなります。
このガラスポット、薄くてすぐに割ってしまいそうな悪い予感がします。耐熱プラスチックの方が良さそう。蓋もきっちり閉まらないし。 |
というわけで、昨日の夜作っておいて、今朝飲みました。氷が溶けても濃厚ですよ。神原ブレンドのマサラチャイなら、さらに美味しい!
「マツコの知らない世界」で、マツコさんが飲んでいたアイスチャイのグラスは、これよりもう一回り小さなグラスでした。持って行った僕のでは、どうせ飲み干すだろうし、お腹がダブダブになるからとスタッフの方が小さいのを買って来てくれてたんですよね。僕の持ってるグラスのサイズしか知らない人は、あの番組を見て「マツコさんが持つとすごく小さく見えた!」って言ってましたが、本当に小さかったんです。(笑)
2020年5月8日(金)
<今日のチャイ59・・黒豆の煮汁を使って>
4月27日に取り上げた「ほうじ茶チャイ」の1杯点てをしてみました。今日の甘みは、弟子のひとり:やまむらさんが、「上白糖の代わりに黒豆の煮汁を使ってみた」との情報を得て、「それ、いんじゃない?」ということで、使ってみた次第。
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神原チャイ2gとほうじ茶1g 合わせて3g |
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ブリタの浄水:120cc、セブンイレブン牛乳(乳脂肪分3.5%〜):100cc |
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鍋に水と茶葉を入れ沸騰させてから2分煮て、牛乳を加えて沸騰させてから2分煮る。 |
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卓上IH。手鍋は16cmのホーロー。フジッコの黒豆の煮汁:13cc。 |
お昼のお弁当のおかずに黒豆を食べて、煮汁はチャイ用に。
前回は2杯点てをしましたが、今日は1杯点て。なぜかというと、煮汁は26ccしかなく、これで2杯分を賄えるかどうか分からなかったので、大事を取って1杯にしたというわけ。
結果は表のとおり半分の13ccでOK。ちょっと甘さ控えめですがおいしくできました。飲んでいる最中に少しずつ増やしてみましたが、甘すぎると後口があま〜くなるので、やっぱり13ccでいいです。2杯分作って甘みが足らなければ、グラニュー糖でも三温糖でも少し足せばいいと思いますね。
2020年5月11日(月)
<今日のチャイ60・・トクラ紅茶を使って>
さて、今日は、ネパールのCTC紅茶を使ってチャイを作ってみます。
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ルフナ紅茶(リーフ)とトクラ紅茶(CTC)を合わせて3g |
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ブリタの浄水:120cc、セブンイレブン牛乳(乳脂肪分3.5%〜):100cc |
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鍋に水と茶葉を入れ沸騰させてから2分煮て、牛乳を加えて沸騰させてから2分煮る。 |
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卓上IH。手鍋は16cmのホーロー。三温糖5g。 |
ネパールのトクラ紅茶は、インドのCTC紅茶に比べて軽い感じがします。ミルク多めの紅茶が好きな人なら好きな味かも。僕が使ったのは「トクラグリーン」というCTC紅茶ですが、これに(たぶん)イラム茶を混ぜた「トクラゴールド」(ポットティーとしてもいけます)というのもあります。ただし、どちらも今は品切れ中です。
2020年5月18日(月)
<今日のチャイ61・・唐辛子を使って>
今日は唐辛子を使ったチャイです。
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神原ブレンド:6g+唐辛子他(下記参照)2g=8g(2杯分) |
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ブリタの浄水:180cc、大地の響き(乳脂肪分3.5%〜):180cc |
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鍋に水と茶葉を入れ沸騰させてから2分煮て、牛乳を加えて沸騰させてから3分煮る。 |
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卓上IH。手鍋は16cmのホーロー。三温糖5g+きび砂糖15g |
加えたスパイスは、下記の写真を参照。
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・唐辛子:1/5本を輪切り
・フェンネル:30粒ほど
・クローブ:5個
・シナモン:3かけ
※手元にあったスパイスを適当にブレンドして、全体で2gほど使いました。 |
唐辛子はこれだけでも辛さが強いです。他のスパイスは何を使っているのか分からないぐらい。ひと欠けでいいかな唐辛子は。他のスパイス、特にフェンネルを多くするとバランスがよくなるかも。
何をベースにするかを決めて調合して、最後のアクセントに唐辛子を使わないと美味しくならないかもね。
次はもっとシンプルにしてみよう。
2020年5月19日(火)
<今日のチャイ62・・計量の重要性>
「チャイは2杯分作ると失敗しにくい」と書いたら「チャイを一人分作るのは難しい」という反応をいただきました。
そうなんですよね。
1杯点てに慣れてないと水分の飛ぶ量がまちまちで、出来上がりが薄くなったり、濃過ぎて飲めなくなったりするんです。
僕のように毎日チャイを飲んでると、1杯点てをしても毎回同じ量出来たり、味的にもそれほどばらつきなく作れたりするんですが、初心者の方は、1杯点てをしておいしくできなくて、それっきりチャイ作りを諦めてしまうケースが、少なからずあるようです。
僕のワークショップでは、全ての人に1杯点てのレッスンをしてもらいます。なぜ、難しいところから出発するのかというと、「ちゃんと計量して、ちゃんと時間を守れば、1杯点てでも美味しいチャイはできます。」ということを伝えるためですね。実際、レッスンした人は誰でも美味しいチャイが出来ていますから。
珈琲はきっちり計量して作る人が多いのに、チャイは「自己流」という人が多いのは、教える人がいないからですね。「自己流」ほどいい加減なものはないです。だって、本場のチャイは想像を遥かに超えた作り方をしているのに、どんなに料理がうまい人でも、この日本で、自分の生きて来た知識だけでチャイを作ろうとするんですから、美味しいチャイが出来るはずがないのです。「私は何でも器用にできる」。その過信はチャイには禁物です。真摯な気持ちで「教えてもらおう」とする人ほど、上達は早いです。
2020年5月21日(木)
新しいページ「神原チャイの真実」をアップしました。これはどういうページかというと、僕のブレンドした茶葉を買っていただいた方の感想メールで、気になったものを再編集して載せているページです。
感想および検証のページですので、お気軽にメールをお寄せください。ただ、僕の気分次第で載せないかもしれませんので、そこはご了承ください。
尚、掲載の承諾を得るようにはしているのですが、得ていない人(得たのかどうか忘れた人)の感想文があれば、ご指摘ください。すぐに削除させていただきます。
2020年5月23日(土)
テレビを点けたら、偶然、NHK-BSプレミアムで『美の壺』「憩いのティータイム 紅茶」をやってたので、途中からですが観ました。ちょうど、チャイのことをやろうとしていたのでびっくり。
『インド人がチャイに込めた思い』というコーナーで、アッサム出身のティー・テイスター兼ブレンダー シャンティスリ・ゴスワミさんが、マサラチャイを作っているところを興味深く観ました。
まず、水と牛乳を混ぜ沸かします。そこへスパイスを入れて香りを出して、その後にCTCの茶葉を入れて沸騰したら火を止め、5分蒸らすというやり方でした。出来たチャイはすごくおいしそうで「飲みたい!」と心で叫んでましたね。(笑)
チャイの作り方って色々あります。僕は当然、僕の作り方が一番だと思っていますが、こうやって別の人が作っているのを観ていると、そういうのもありなんだなあ、と思ってしまう僕もいます。要は、おいしいチャイが飲めればいいだけなんですけどね。
2020年5月26日(火)
<今日のチャイ63・・CTC紅茶について>
今日はチャイには直接関係ないけど、僕がチャイのブレンド用に持っている「日東紅茶ロイヤルミルクティーブレンド」を使って、ミルクティーを作ってみました。
商品名の通り、「ロイヤルミルクティー」にふさわしいアッサムCTC紅茶のブレンドがされてあるので、牛乳に負けないしっかりした紅茶になっています。かといって、通常のアッサム紅茶のようにタンニン(渋みの成分)が極端に多くなく、飲みやすさも兼ね備えた、僕には理想的なCTC紅茶だといえます。
「どうしてそんなに褒めるの?なんかあるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、広告料は一切もらっていませんから、ご安心ください。(笑)
最近まで、僕的にはCTC紅茶を単品で飲んでおいしいと思ったことは、イギリスの「PG Tips」以外なかったのですが、昨年から「トクラ紅茶」や「レッドラベル」や「ワグバクリ」といった、おいしいCTC紅茶が増えているのに気づき、そしてこの「ロイヤルミルクティーブレンド」に辿り着いたというわけです。ポットで飲んでも、チャイにして飲んでも美味しい。やっと、そんな時代がやってきたんですね。感無量です。
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