前説と目次

 遅い夏休みで5日ほど休暇をとり、台湾に行くことにした。

 しかし、僕はここ数年、年に数回ずつ台湾に行っているので、そのときどき、なんらかのテーマを決めて動かないと、単にボーっとするだけで終わってしまう。特に最近は、台湾ではレンタカーを使っており、点と点の移動なので移動をする間にも何かの目的がないと、これまた面白くない。

 そんな折、ちょうど神原さんのサイトを見ていたら、神原さんの(遠い)ご親戚に、台湾人の方がいて、かつては台湾茶関連の仕事をされていたことを知った。

 サイトにもある通り、神原さんご自身もお茶には並々ならぬ造詣がお有りなので、「ちょっとお茶いいかも!」と思い、神原さんにご質問を投げさせていただいた。神原さんは以前、台湾のご親戚からもらっていたという台湾茶やその出自についてアレコレ情報を提供してくださった。

 その話が面白くて、だんだんだんだんお茶に興味が沸いてきて、「今度の台湾は、もういっそ台湾茶の聖地巡礼と、お茶をアレコレ買い集め試飲してみよう。なるべく安いのからちょっと良さそうなものまで。なんなら、神原さんにも試飲してもらって辛口批評を聞いてみたい」と唐突に決めた。

 そんなことを神原さんに言うと、「美味しいお茶は全部僕のところに集まるようになっているし、無理なさらぬように」と声をかけてくださったが、もう僕は止まれない。止めてくれるな、オッ神原さん。背中のお茶が泣いている。

 というわけで、今回巡った台湾茶のメッカの様子と、買った台湾茶の話を、ド素人ながら書いてみたい。(松田)

これが買ってきた台湾のお茶8種類
さて、どれが一位になるのかな?



《もくじ》


01

発酵度の低い烏龍茶
02 アッサム種の茶樹を台湾で育てたらこうなった。
03 海抜2600mの高地で栽培されているお茶。
04 高山茶の最高峰?
05&06 フリーマーケットで買ったお茶
07 昔懐かしい鉄観音茶
08 蒸して固めた黒茶の一種






前のページ
もくじ



まつだ・よしひと●1971年・東京生まれ。編集者、ライター、デザイナー。ハタチの頃、トータス松本氏に神原さんを紹介してもらって以来、神原さんに影響を受けながら、何かの折につけアレコレお願いをし今日に至る。著書に「台湾迷路案内〜ガイドブックにあんまり載らない台湾ディープスポット80〜」(オークラ出版)、「らくらく台湾一周旅行」(白夜書房)がある。共著に「日本人_天必_的24小時生活日語」「日語旅遊會話:聽&_自由自在」(ともに台湾・笛藤出版)がある。編集プロダクション・deco(deco-tokyo.com)代表。



表紙へ

" Canbara Magazine " copyright (c) 2015 All rights reserved.